五線紙[語句情報] »
五線紙
「五線紙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五線紙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いは黙ってその歌を聴いていた。寝台の上やテーブルの上など手の届くところに、いつも
五線紙を置いていて、自分や魂たちなどの応答を面白がって、その話を書きしるしていた....
「腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
足が止ってしまった。 その、二間だけの座敷全体には、ずたずたに引裂かれた楽譜や
五線紙が、暴風雨の跡のように撒きちらかされ、そればかりではなく、あの高価らしい漆....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
。むろんそれは、ある曲のある楽章のある小節をちぎつてきたものでもいいし、あるいは
五線紙に一、二行、だれかが即興的におたまじやくしを並べたのでも何でもいい。ただし....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
ネオンの中に明滅する追憶 私は、「アーニイ・パイル」の横文字が、淡い、うす緑の
五線紙型ネオンサインの色彩の中に明滅するのを、ジッと見詰めていた。眼がしらが熱く....
「探偵小説と音楽」より 著者:野村胡堂
のK子がまだ生きて居る頃、娘の宛名で不思議な手紙が舞い込んだことがあった。それは
五線紙に丁寧に書いた楽譜には相違ないが、ピアノでも叩けず、歌でも唄えないもので、....