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五行
「五行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
うちにふと気がついて見ると、彼の下検《したしら》べをして来たところはもうたった四
五行《しごぎょう》しかなかった。そこを一つ通り越せば、海上用語の暗礁《あんしょう....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
牧童がはじまりで、闘牛士、パラグァイ軍の将校と、やったことを数えれば、とにかく、
五行や六行は造作なくとろうという人物。それが、ぐいぐい呷りながら、虹のような気焔....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
さて夫れでは実物に就いて、説教することにしようかな。……最初は是だ、この模型だ!
五行循環吉祥之屋敷!」 こう云い乍らその香具師は、地面に置いた風呂敷包から、屋....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
半年か一年続いて見たまえ。フランスなんぞはすぐ滅茶苦茶につぶれてしまったんだ。(
五行削除)」 二 (三十一字削除)この水兵の話やまたその後フランスへ行ってからの....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
あの黄金メダルを二つ合ることができるようになっているんだ」 第三行と第四行と第
五行とから、これだけの意味が拾えたように思った。 もしこれが当っているなら、黄....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
屋小部屋に割居して、世間ものの活字にはまだ一度も文選されない、雑誌の半面、新聞の
五行でも、そいつを狙って、鷹の目、梟の爪で、待機中の友達のね、墨色の薄いのと、字....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
。 しかるをいわんや臨兵闘者皆陣列在前といい、令百由旬内無諸哀艱と唱えて、四縦
五行の九字を切るにおいては、いかばかり不思議の働をするかも計られまい、と申したと....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
・ヨーガ」という梵書とその英訳が置かれている。もう半年も第一頁を睨んでいて、その
五行目へ進むことができないのだった。 先生はやさしい心のお方だから、時々按吉を....
「故郷」より 著者:井上紅梅
たしは前から閏土の名前を聞き及んでいるし、年頃もわたしとおつかつだし、閏月生れで
五行の土が欠けているから閏土と名づけたわけも知っていた。彼は仕掛罠で小鳥を取るこ....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
は末起に、決して意味のない本だと思って、軽蔑してはいけないということ。それから、
五行目に、 「可愛いダイアナ(猫の名)おまえが、一緒にくりゃ、どんなによかったろ....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
一行目は エトルタの下手 二行目は 令嬢室 三行目は フレオッセの砦の下
五行目は エイギュイユ・クリューズ しかし四行目は他の行と違っている。この行が....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
子即ち天保十一年の)夏に至りては只朦々朧々として細字を書く事|得ならねば其稿本を
五行の大字にしつ、其も手さぐりにて去年の秋九月本伝第九輯四十五の巻まで綴り果し」....
「妖怪学」より 著者:井上円了
しといえるは、これけだし、四方より入りくる悪魔を防ぐの意なり。 古来、人に陰陽
五行を配当して、その性質、気合を予定する法あり。例えば、男女相性のことにつき、男....
「迷信解」より 著者:井上円了
迷信の淵に導くものといわねばならぬ。 八卦の筮法とともにわが国に行わるるものは
五行の占法である。例えば、十干、十二支にて人の性質を判断するがごときは、
五行の占....
「死児を産む」より 著者:葛西善蔵
二十日ほど経っているが、それが検閲に費された日数なのであろう。そしてその細罫二十
五行ほどに、ぎっしりと、ガラスのペンか何かで、墨汁の細字がいっぱいに認められてあ....