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五衣
「五衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
五衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縁結び」より 著者:泉鏡花
が、 「山頬の細道を、直様に通るに、年の程十七八|計なる女房の、赤き袴に、柳裏の
五衣着て、鬢深く鍛ぎたるが、南無妙。 山の端の月に映じて、ただ独り彳みたり。…....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
るよ小提灯 蜩や千賀の潮竈潮さして 宵闇や鹿に行き逢ふ奈良の町 初雁や襟かき合す
五衣 眼白籠抱いて裏山歩きけり 大寺の屋根に落ちたる一葉かな したゝかに雨だれ落....
「錦木」より 著者:宮本百合子
高く上った時である。 一番先に徒歩の男、まん中に光君の車、車簾の間から美くしい
五衣を蝶のまうように見せた女達の車、衣裳道具をのせた車はそのあとから美くしいしず....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
のの概念では、こんなわかりきったこともじつは、はなはだ模糊としているものらしい。
五衣の女、直垂衣の男のさし絵だけで二百年の前もあともつい混同しやすいのである。い....