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「亜流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

亜流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
家は佐佐木君を貶したものと思いこんでいたそうであります。且《かつ》又この批評家の亜流も少くないように聞き及びました。その為に一言広告します。尤もこれを公にするの....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
其者の社会的価値を認めたからではなかった。であるから政治家の変装たるヂレスリーの亜流を随喜しておっても、真の文人たるヂッケンスやサッカレーに対しては何等の注意を....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
いう牛骨、私とそれに弁持十二さ。」 「何だ二人でか、まさか、そんな竹如意、髑髏の亜流のごとき……」 「黙るよ、私は。失礼な、素人を馬鹿な、誰が失礼を。」 「はや....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
というのは、その後に現われて来た文字は「に有りて」という四つの文字と「飛加藤の亜流」という訳のわからない、六つの文字に過ぎなかったからで…… そこで彼は夕方....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
て続き、岩波アカデミズムは「灰色の月」によって復活し、文壇の「新潮」は志賀直哉の亜流的新人を送迎することに忙殺されて、日本の文壇はいまもなお小河向きの笹舟をうか....
大阪の可能性」より 著者:織田作之助
大阪弁を書いているのである。そして、日本の文芸にはこの紋切型が多すぎて、日本ほど亜流とマンネリズムが栄える国はないのである。 私はかねがね思うのだが、大阪弁ほ....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
疑ってみて、新しい近代を打ち樹てようとする今日もなお、多くの心酔者を得、模倣者や亜流を作ってはびこっていることが、果して幸福な現象か不幸な現象かということを、言....
夜の構図」より 著者:織田作之助
のはあわれな猿真似にすぎなかった。ジュリアン・ソレルは貴く、ソレリアン(ソレルの亜流)は低俗だ――というこの間の事情を、信吉は自分でも心得ていた。 しかるに、....
雪柳」より 著者:泉鏡花
も雨となる。一※ものであろうと思う。従って、不断この仕事があるわけではないので、亜流の職人が手間取にこしらえる。一種、郷土玩具の手頃な獅子があって、素材づくりは....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
エフスキーの後光が段々薄くなり出すと、これらの文豪に比べて遥に天分薄い日本の文人亜流――自分もその一人として――の文学三昧は小児の飯事同様の遊戯であって、人生の....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
なおその因縁を念仏踊りに附会したものの如く、彼らがもと俗法師の一種なる田楽法師の亜流として、その舞踊がやはり供養の法楽に起因したものたることを暗示しているのであ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
認せざるをえないではないか。ことに徳川時代においても、行筋と言われた古代駆使部の亜流の輩が、往々にして間人階級に置かれた事は、これを裏書きするものと言ってもよい....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
色は、一言でいえば物語的だという点にあると思う。あの『源氏物語』はその後、数々の亜流的な作品を生み出してきたが、歌人の方にはあまり具体的な影響は与えていないので....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
る、葬式の手伝いをするという風に、種々の雑役に従事するのである。或いは昔の雑戸の亜流となって、草履を作り、靴を作り、弓矢等の武具を作る等、その他雑多の家内工業に....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
すべきものであらねばならぬ。 却説中世にいわゆる声聞師の徒は、もとより俗法師の亜流である。少くとも室町時代文安の頃には、彼らは主として人屋の門に立って金鼓を打....