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「亜種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

亜種の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
て公認されないのは無理ではあるまい。日本には多数の教育者がいる。それに準じてその亜種であるポプュラライザーやお説教屋も多い。彼等はどれも国家機構の壁に這う処のつ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
黯褐で、頭より尾に通り※《たてがみ》あり。これに二種あり。蒙古のチゲタイと、その亜種チベットのキャングは大にして赤く、西北インド、ペルシア、シリア、アラビヤ等に....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
蟀のように刺だらけの脛で、肌を蹴飛ばしたりしないのが気持がいい。 のっぽな露西亜種の向日葵が、野球用の革手袋を思わせるような大きな盤の上に、高々と大粒な実を盛....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
るとそこには文献学主義は気づかれずに済むかも知れない。寧ろ前に云った文学主義の一亜種にさえ夫は近いようにも見える。だがこのことはすぐ見るように他に意味があるのだ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
帰するのである。して見れば之は文化的自由主義の一つの新種として、行動主義其の他の亜種に他ならなかった、ということにもなるわけだ。――文化的自由主義を論理学的に特....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ンでない人物が、俗物と考えられるのは、こうした階級的根拠に基く俗物性から発生する亜種又は変種としてであるからに他ならない。 でこう考えるなら、文学者の方が政治....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
りた言葉である)というものを回る人間学を持ち出したが、それも実は歴史哲学の一つの亜種としてであったのである。三木哲学という近代的な歴史哲学が、初めからマルクス主....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
徐にためらいつつ部屋の内に進み、始終物を怖るる如く四辺を見廻す。娘は片手に伊太利亜種の赤き翁草の花の大束を持ち、片手に柑子を盛りたる籠を持ちいる。さて画家の、己....
食道楽」より 著者:村井弦斎
》い。米国種《べいこくだね》のプリマウス、ロックだの、仏国種のウーダンだの、亜細亜種《あじあだね》のブラマだのと肉用鶏も沢山あるが最上等の肉用鶏はこのドウキング....