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亡き魂
「亡き魂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亡き魂の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
には初秋の涼しい露が流れて、うるんだ鼠尾草《みそはぎ》のしょんぼりした花の上に、
亡き魂《たま》の仮りの宿ともいいそうな小さい燈籠がうす暗い影を投げていた。綾衣は....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
無きに至るも、一双の霊魂は永く斗満の地上に在て、其|盛なるを見て楽まん事を祈る。
亡き魂よ、ここに来りて、諸共に、幾千代かけて駒を守らん。 秋の夜の、俤うつる夢さ....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
に出でし幼き時より、朝夕の艱難苦労あそばしてお育て下さりました甲斐もなく、無事で
亡き魂をお弔い申すことも適いませず、人も通わぬ山奥でむざ/\相果るとは、何たる不....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
云った。
一人の浪人は、麻の襦袢を披げて、その背へ
露と消え身は死するとも
亡き魂は
千代|朝廷辺《みかどべ》を守り奉らむ
水戸浪士 三岡源次郎吉次
と....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
の節が……挽歌の節が聞こえます。 (挽歌聞こゆ) 使女A ほんにまあ物あわれな、
亡き魂を祭るあの挽歌の節は。……この世の人が聞くに堪えない調でござります……聞く....