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「交互作用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

交互作用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
だ、と云われるかも知れない。だが外界の物質と頭物質との関係は物質相互間の物的因果交互作用関係にすぎないのであって、それ自身は反映でも模写でもない。反映・模写とは....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
いと、農民は、益々播種面をちぢめ、耕地に草は伸び放題。ソヴェト生産の鋏は、順当な交互作用を失って開きっぱなしという危機に立ち到ったのであった。 一九二一年の果....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
の事象などはないのであって、如何なる個々の事象であっても常に他の事象との連関――交互作用や対立――に於てしか存在せず、又そういう連関に於てしか把握されない。その....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
合少しも問題にされない。表現は単に一定の生活背景に対応する(対応は物理的な因果や交互作用ではなくて云わば数学的なつき合わせ―― Zuordnung ――にしかす....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
発生の動機に対してあくまで忠実であり、又自分が呼吸する環境に対してあくまで生きた交互作用を持つために、即ち哲学の理論が自分自身の生命を活かして旺盛にして行くため....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
しての今日の吾々は、この物質的技術過程を通して初めて、自然に対する高度の具体的な交互作用を有つことが出来る。処が技術というものは、多くの人達が比較的常識的にでは....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ズはヘーゲルの体系を嗤っているが、例えばH・コーエンなどに於ては、方法と体系とは交互作用に立つ観念とされている。コーエンは科学的認識を認識の唯一の領域と考えるマ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
の産業資本の反撃だったという見方もあるが、それはとも角として国防費と産業資本との交互作用的因縁には、特に資本主義が軍事的に擁立されて来た日本に於ては宿命的なもの....
辞典」より 著者:戸坂潤
立するのである(法律・政治・道徳・科学・哲学・芸術)。下部構造は上部構造との間に交互作用を営んで互いに規定し合うに拘らず、終局に於て下部構造が上部構造を規定する....
新感覚論」より 著者:横光利一
浜金作氏の近作に於けるが如く、時間空間の観念無視のみならず一切の形式破壊に心象の交互作用を端的に投擲することに於て、また如実派の或る一部、例えば犬養健氏の諸作に....
技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
る。直接現象として科学を考えるかどうかである。直接現象としては科学と技術とは勿論交互作用を営んでいるのであるが、社会的生産機構の文節から考えて行くと、科学が技術....
生産を目標とする科学」より 著者:戸坂潤
ある。併し二つは同じ源に発している。 この二派の対立を調停するには、科学、技術交互作用論を以てするか、鶏、卵・論を以てするか、又は水かけ論説を以てするかしかあ....
科学批判の課題」より 著者:三木清
にあって文化の諸形態、あるいは最も広い意味におけるイデオロギーは、単純に平面的な交互作用の関係に立っているのではなく、かえってそれらは層を成して重り合い、かかる....
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
由なる立場に立つことを建前として、この二つの世界観を対比・比較し、その間の複雑な交互作用に於ける夫々の意義を歴史的に科学的に商量する為に、身を以て、いま世に容れ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、 1 日蓮聖人によって示された世界統一のための大戦争。 2 戦争性質の二傾向が交互作用をなすこと。 3 戦闘隊形は点から線に、更に面に進んだ。次に体となること....