交差点[語句情報] »
交差点
「交差点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
交差点の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る嬰児殺しの動機」より 著者:佐左木俊郎
怒鳴った。 貨物自動車や市営バスやタクシーは、二十間(約三六メートル)ほど先の
交差点のところからつかえてきていた。そこには、群衆が真っ黒な垣をぎっしりと作って....
「嵐」より 著者:島崎藤村
いに流行の風俗を競おうとするような女学校通いの娘たちが右からも左からもあの電車の
交差点に群がり集まっていた。 私たち親子のものが今の住居を見捨てようとしたころ....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
さを封じ込めてしまったということになるかもしれない。 十 神保町
交差点で珍しい乗り物を見た。一種の三輪自転車であるが、普通の三輪車と反対に二輪が....
「原爆詩集」より 著者:峠三吉
の町角 暁の橋畔に 立哨の警官がうごめいて 今日を迎えた広島の 街の真中 八丁堀
交差点 Fデパートのそのかげ 供養塔に焼跡に 花を供えて来た市民たちの流れが 忽....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
堅固な石造の家屋を後ろに負っていた。その建物は当時ニヴェルの領有であって、道路の
交差点の標《しるし》になっており、十六世紀式の建築で、砲弾もそれに対してはただは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
街を延長して、郭内の大通りと直角に交わっている。その大道と大通りとの角《かど》、
交差点《こうさてん》をなしてる所に、早朝にはいぶかしい響きがして、入り乱れた混雑....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ならない。各人に対するこの万人の保護を、友愛という。互いに結合するあらゆる主権の
交差点を、社会という。その交差は一つの接合であって、その
交差点は一つの結び目であ....
「塵埃は語る」より 著者:小酒井不木
用向きを聞くと、夫人を乗せていったタクシーの運転手を調べたところ、夫人は須田町の
交差点で、急に用事ができたからとてお降りになり、そのまま運転手に帰ってよいとおっ....