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交際費
「交際費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
交際費の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
々|貰《もら》うものを満足に持って帰った例《ためし》のない事や、俸給の少ない割に
交際費の要《い》る事や、宿直が多いので弁当代だけでも随分の額《たか》に上《のぼ》....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
が一切経費を出していた)、己の所が三百円(家賃は七十五円)、私の小遣、二三百円(
交際費、貸金、旅費等々)として、建築費に廻るのが、五百円位の予算になった。 四....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
挨拶しなくてはならなかった。 津軽家では留守居の年俸を三百石とし、別に一カ月の
交際費十八両を給した。比良野は百石取ゆえ、これに二百石を補足せられたのである。五....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
っている―― 相当の体面を保つだけの手当は、それはもとより充分に出る、その上に
交際費はつかい放題とは言わないが、機密によってはかなり潤沢に許される、誰が今時、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
をせねばならぬ、そしてその交際の場所は京都では祇園町であるので、家禄の増高の外に
交際費も貰うのであるが、それでもこの役は結局いくらか借財が出来ると覚悟せねばなら....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
るであろうし、主人も朋輩に疎んぜられ、出世の障りとなるやも知れない、外交官でいて
交際費をためる人は名外交家となれぬというが、人間金銭にきたないようでは世間に立っ....