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亨
「亨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
亨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
年間の世間の出来事についても、僕が今覚えているのは、皇太子(今の天皇)の結婚と星
亨の暗殺との二つくらいのものだ。皇太子の結婚は僕が幼年学校にはいるとすぐだった。....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
させて月卿雲客を驚かしたりなんどしたというのは活動写真映画として実に面白いが、元
亨釈書などに出て来る景気の好い訳は、大衆文芸ではない大衆宗教で、ハハア、面白いと....
「運命」より 著者:幸田露伴
まり、遵化を攻めんとす。兵十万と号し、勢やゝ振う。燕王|反間を放ち、万の部将|陳
亨、劉貞をして万を縛し獄に下さしむ。 帝黄子澄の言を用い、長興侯耿炳文を大将軍....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
第十一の男は語る。 「明代も元の後を
亨けて、小説戯曲類は盛んに出て居ります。小説では西遊記、金瓶梅のたぐいは、どなた....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
一双の眼の異様な輝は、お兼が黒い目で睨んでおいた。滝太郎は生れながらにして賊性を
亨けたのである。諸君は渠がモウセンゴケに見惚れた勇美子の黒髪から、その薔薇の薫の....
「明日」より 著者:井上紅梅
こでも大概七時前に門を閉めて寝るのだが、夜の夜中に睡らぬ家が二軒あった。一つは咸
亨酒店で、四五人の飲友達が櫃台を囲んで飲みつづけ、一杯機嫌の大はしゃぎ。も一つは....
「風波」より 著者:井上紅梅
「お前はなぜ知っているの」七斤ねえさんは少しせき込んでせわしなく訊いた。 「咸
亨酒店の中にいる人が、皆そう言っている」 七斤ねえさんはこの言葉をきくとハッと....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
でもなく当時なお奥羽の北部に蟠居せし蝦夷を指せるなり。また『保暦間記』に、 元
亨二年の春、奥州に安藤五郎三郎、同又太郎と云ふ者あり。彼等が先祖安藤五郎と云ふ者....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
形の中に、ベタ一面人のいる額がかかっていました。紙が黄ろくくすんでいたことと、星
亨がいたこと、その顔は今もおぼえています。中に私の父もいるのでそれでヘンに好意を....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ぜられた。 二月三日の月曜日の午後に、わたしは編集局へ顔を出すと、編集長の渡辺
亨君がすぐにわたしを呼んで、きょうは千歳座の招待日であるから見物に行ってはどうだ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
祷して文保二年のころいったん法験を見た(『称名寺文書』)と思ったのも束の間で、元
亨・正中より嘉暦に渉ってさらにその乱相つぎ、幕府は嘉暦元年工藤右衛門尉祐貞を蝦夷....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。二代の撰者たり得た得意は思うべきである。 この御代はなかなか文事は盛大で、元
亨二年に『亀山殿千首』、三年に『亀山殿七百首』が行われたが、その年後醍醐天皇から....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ません。そこで、この迷いを取り去るために、宇宙の人生が備えている人間発覚の力を信
亨するのであります。 「能く一念喜愛の心を発すれば、 煩悩を断ぜずして涅槃を得....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
中である。ここに一種の賤者の居たのは由来すこぶる久しいもので、すでに鎌倉時代末元
亨四年の『東大寺文書』年預所下文に(この文書は文学士中村直勝君より示されたる写し....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
良の北山非人の事は、「民族と歴史」四巻一号(大正九年七月発行)に、寛元二年及び元
亨四年の文書を引いて、いささか説明しておいたところであったが、その寛元二年を距る....