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「京師〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

京師の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
四十に近き美しき女房 その他重要ならざる二、三の人物 時 元禄十年頃 所京師四条河原中島 第一場 ――四条中島都万太夫座の座付茶....
仇討三態」より 著者:菊池寛
鈴木忠次郎、忠三郎の兄弟は、敵討の旅に出てから、八年ぶりに、親の敵和田直之進が、京師室町四条上るに、児医師の看板を掲げて、和田淳庵という変名に、世を忍んでいるの....
乱世」より 著者:菊池寛
て決しなかった。そのうちに、鎮撫使の橋本少将、柳原侍従が、有栖川宮の先発として、京師を発したという知らせが早くも伝わった。 その知らせに接して、評定の人々は更....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
蛇をたずさえて酒家にあつまる者もあれば、羊脾をとって人を撃つ者もあるので、京兆(京師の地方長官)をつとめる薛公が上に申し立ててかれらを処分することとなり、里長に....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
に豊なりしに、信長其業をつぎ、英雄の士を得て百戦の功をたつ。其国四通の地にして、京師に近く且つ足利殿数十代の余光をかりて起られしかば威光天下に及ぶ。 と云って居るが、当を得た評論であろう。....
山崎合戦」より 著者:菊池寛
葉が残っている以上、当時天下の人心は、光秀のそうした大志を知っていたに違いない。京師の地子銭を免除したり相当政治的なことをやった以上、信長を殺せば後は野となれ山....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の家系なども全く乱れて解らなくなった。源氏となって益々衰えただ実朝がその好奇から京師の風俗を取り入れた時、一緒に造顔師も呼び迎えたが、その実朝は夭折し、造顔師は....
極楽」より 著者:菊池寛
京師室町姉小路下る染物悉皆商近江屋宗兵衛の老母おかんは、文化二年二月二十三日六十....
銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
。書面が出来た。すぐ行ってくれ」 「はい、よろしゅうございます」 書面の面には京師殿と、ただ三文字書かれてあった。 書面を持って飛び出した。ポンと備え付けの....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
では幕府の存在は、有害であって無益ではないか! すべからく天下に罪を謝し、政治を京師へ奉還し、天皇様御親政の日本本来の、自然の政体に返すべきじゃ!」 「先生々々....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
云うばかりもない。……名は何んというな、其方の名は?」 「無徳道人石川五右衛門。京師の浪人にございます」 「おおそうか、見覚え置く」 で、秀吉は帰館した。 ....
おせん」より 著者:邦枝完二
身を縁先へ乗りだした。 「南無大願成就。――」 「叱ッ」 あとには再び虫の声。京師の、花を翳して過す上臈達はいざ知らず、天下の大将軍が鎮座する江戸八百八|町な....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
北方の強者にして、元来夷狄の長とするところなれば、当時文弱に流れ、優美を宗とせる京師の※紳より、これを賤みて夷と称せしものならんと。しかれども、これまたわが邦に....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
磐井郡の平泉に根拠を構え、砂金その他の豊富なる国産によって豪奢を極め、直接音信を京師に通じて院宮・権門・勢家に贈賄し、その威はよく国司を圧迫して、国司もこれをい....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
実現上、識者に図るところなく、熟考を軽率にして、不用意にも独断をもって、ひそかに京師の陶工一、二を拉致し、必然的に成就を夢のごとく見、かつ画学生の力をもって仁清....