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人を立てる
「人を立てる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人を立てるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
夫妻は睦《むつまじ》くて仲が良い。良人を引廻し気味に見える才女の姉女房も、良
人を立てるところには立派に立てた。岳神の家としての事務の経営は少しの渋滞もなく夫....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
その筋の顕職にある人物も居るんだから、立派に遣ってくれるんだけれど、その君、媒酌
人を立てるまでに、」 と手を揃えて、火鉢の上へ突出して、じりりと進み、 「先方....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
すべしということであった。素《もと》より関係なき事故、迷惑至極とは思いながら、代
人を立てる訳にも行かぬから、その日の定刻少々前に自ら裁判所に出頭せられたが、この....
「道標」より 著者:宮本百合子
ね」
態度をあいまいにして、黒川は譲歩した。
「外国じゃあ、あらゆる場合に御婦
人を立てる習慣ですからね」
「――そんなことじゃないさ!」
三人とも三人の思い....
「光は影を」より 著者:岸田国士
い出す―― 「縁談の申込みというやつは、これで、なかなか微妙なもんだ。然るべき仲
人を立てるのが順序ではあるが、当人がじかに先方の父親なり母親なりにぶつかるという....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
「いやあ、あれを言われちゃあ」 と、中尾は大袈裟に頭をかいた。「当人はね、保証
人を立てるようにしたいって言ってますが、どんなもんでしょう?」 「保証人なら少し....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
るという証拠人を立てなければならぬ。その証拠人は容易な事では立てられぬ。その証拠
人を立てるについてはすっかり貴僧の事を聞いて置かなければならぬ」という。
「それ....