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人悪
「人悪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人悪の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
と云う可き者はない、罪あっても罪に染《そ》む顔でない、汚れても汚れはせぬ、之に悪
人悪女の様に思うては罰が当るとは、殆ど空|畏《おそろ》しい程に思い、腹の底から「....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ろ!」 彼の声は怒るようだった。依然としてあたりを憚らなかった。 「回々教徒、
人悪るい。よろしくない。冬、日が短い。暗くなる早い。電気つかない。工場暗い。われ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《あらゆる》悪竜大いに猛威を振い、毒蛇遍満して毒火を吐き人畜を螫《さ》し殺し、悪
人悪馬邪道を行い悪行を専らにすと説かれた。 竜の起原と発達 一八七....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
ようとすんーような奴ー持った俺れが因果よ。面白くもねえ。何とでも云えよ。俺れえ一
人悪者になってりゃおめえは嬉しかっぺえなあ、おい! 嬉しかっぺえよ」 と神経的に....
「夜の靴」より 著者:横光利一
がないんだそうですよ。蔵のない地主ってあるものかどうか、というので、ぼそぼそ皆の
人悪口いうんですの。」 「云ったところで、もう遅いだろ。あの久左衛門にぬかりはあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ますと、何かにつけて仕合せでございます」 「その通り。もしまた間違って親類から一
人悪い奴でも出ようものなら、一家一まきが災難だ」 「さようでございます。それ故ど....
「六月」より 著者:相馬泰三
ると、彼の勤めている社は実は大へんに可憐そうなことになっているのだそうだ。社に一
人悪い奴がいて、社主が地方へ出張している間に社の金を費いこむ、しておかねばならぬ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
にここへやって来たのだろうから、そうすると気のどくだと思ってね」 「じゃあ、あの
人悪い人なんですか」 子どもは答えなかった。けれどわたしにあたえた目つきはこと....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
よう、拙者は上海において、珍らしい書物を手に入れました。孔子以後現代までの聖人賢
人悪人どもの知識について書き記したもので、この本一冊持っていさえしたら、世界のあ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は人民を保護せざるにあらず、その僧侶は人民を訓導せざるにあらず。しかして市中の罪
人悪徒、日に増し月に加わり、人を殺して利をたくましくするがごとき悪賊あるは、しば....
「法然行伝」より 著者:中里介山
そんなことがある筈はない。念仏は一切衆生の為で、無智だの、有智だの、有罪無罪、善
人悪人、持戒破戒等の区別があるべきものでないということを懇々と諭されている。 ....