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人才
「人才〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人才の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸委員は何をするか」より 著者:夏目漱石
、二の天才を有する代りに、優劣のしかく懸隔《けんかく》せざる多数の天才(もしくは
人才)の集合努力によって進歩しつつある。 この傾向を首肯《うべな》いつつ、文芸....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いは意外のところに起こった。二月二十一日の夜の五ツ半(午後九時)頃に、遠州屋の主
人才兵衛は浅草の聖天下《しょうでんした》で何者にか殺害された。短刀か匕首《あいく....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
姪を引取って教育しているのも三四人ある。着々として歩を進めている。何でも妹たちが
人才を引着けるんだ。」 人事ながら、主税は白面に紅を潮して、 「じゃ、君の妹た....
「断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
に紅巾の賊乱が起った。それは至正の末年で、天子は元順帝であったが、杭州の劉万戸が
人才であるということを聞いたので、それを用いることにして呼んだ。 劉万戸はそれ....
「鏡心灯語 抄」より 著者:与謝野晶子
と既成政党との少数者から取戻して、真に全日本人の生活意志を代表するに足る優良な新
人才の手に託そうとするであろうか。 私は政府党と政府反対党と中立党とに論なく、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ところは彼等を踊らせる舞台廻しがいないことだ。八天下は無天下になり易《やす》い。
人才があまりあって、経営者がないことの恨み。あればこの際、これらの野心満々たる女....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ないと言われた人であります。未来の若年寄から老中を以て望みをかけられたほどの若い
人才が、ほんの一人の女のために身を誤ったとすれば、惜しみても余りあることでありま....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
てきている。しかしこれとてもやはり、伝説化せられたものに過ぎなかったのである。佳
人才女の事蹟を伝えたのは、その女性自身の作と伝えながら、実は語部の叙事詩それ自身....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
を現すもののごとく思う一条である。通常の服より違った衣《ころも》を着れば、独特の
人才《じんさい》にでもあるかのように思う人も少なくない。髪《かみ》を長くしてみた....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
覚者たる役人は、あるいは国内に大学を建てたり、あるいは秀才を外国に送ったりして、
人才の養成に力を致しました。西欧文化の吸収に努力したのです。素質のあったわが国民....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
ようなら。 篠「さようなら」ともろともにおしき袂《たもと》を分ちけり。アアこの佳
人才子の出会こそ。月老氷人《むすぶのかみ》のなかだちで。好《こう》えんを結ばせ給....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
ざるべからず。我が輩の任なり等を知らしむべし。 いわゆる洋学校は人を導くべき
人才を育する場所なれば、もっぱら洋書を研究し、難字をも読み、難文をも翻訳して、後....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
結びの毛筋の通った、色が白い上に雪に香のする粧をして、艶麗に座に着いたのは、令夫
人才子である。 「いらっしゃい、誰方、」と可愛い目で連合の顔をちょいと見る、年紀....
「三国志」より 著者:吉川英治
ぞ)と曹操の胸には、ひそかに誓っていたものがあったのかも知れない。何にしても、才
人才に亡ぶの喩にもれず、楊修の死は、楊修の才がなした禍いであったことに間違いはな....