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人数
「人数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
て、昔とったきねづかさ。」
「ふん、おばばは、えらい勢いだな。そうして、こっちの
人数《にんず》は?」
「いつものとおり、男が二十三人。それにわたしと娘だけさ。阿....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
れるほどだったと申します。若殿様はある女房の所へ御忍びになった御帰り途で、御供の
人数《にんず》も目立たないように、僅か一人か二人御召連れになったまま、その明るい....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
《ぞうか》の牡丹《ぼたん》が生けてあると云う体裁だがね。夕方から雨がふったのと、
人数《にんず》も割に少かったのとで、思ったよりや感じがよかった。その上二階にも一....
「蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
りました。自分一人でさえ断《き》れそうな、この細い蜘蛛の糸が、どうしてあれだけの
人数《にんず》の重みに堪える事が出来ましょう。もし万一途中で断《き》れたと致しま....
「竜」より 著者:芥川竜之介
せる気色《けしき》もございません。殊にそのまわりの何里四方が、隙き間もなく見物の
人数《にんず》で埋《うず》まってでもいるせいか、今日は池の広さが日頃より一層狭く....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
》ったり、足弱を扶《たす》けたりしている若党|草履《ぞうり》取を加えても、一行の
人数《にんず》は、漸く十人にすぎない。それが、とり乱した気色もなく、つれ立って、....
「或る女」より 著者:有島武郎
返してまた税関のほうに歩み近づいた。監視課の事務所の前を来たり往《い》ったりする
人数は絡繹《らくえき》として絶えなかったが、その中に事務長らしい姿はさらに見えな....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
ん》を言い合った。女房と言うのは体のがっしりした酒喰《さけぐら》いの女だった。大
人数なために稼《かせ》いでも稼《かせ》いでも貧乏しているので、だらしのない汚い風....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
に隠れたり見えたりし始めると、漁夫たちの力は急に五倍にも十倍にもなった。今までの
人数の二倍も乗っているように船は動いた。岸から打ち上げる目標の烽火が紫だって暗黒....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
る雛妓の甲走った声が聞えて、重く、ずっしりと、覆かぶさる風に、何を話すともなく多
人数の物音のしていたのが、この時、洞穴から風が抜けたように哄と動揺めく。 女中....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、あるいは呆れ、あるいは呪詛った。が、狼狽したのは一様である。車外には御寮を迎の
人数が満ちて、汽車は高崎に留まろうとしたのであるから…… 既に死灰のごとく席に....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
ほのぼのと白みますという、それから二見ヶ浦へ初日の出を拝みに廻られまする、大層な
人数。 旦那様お通りの時分には、玉ころがしの店、女郎屋の門などは軒並戸が開いて....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
皇子、当時筑紫路から出雲路にかけて御巡遊中の小碓命様なのでございました。御随行の
人数は凡そ五六十|人、いずれも命の直属の屈強の武人ばかりでございました。序でにち....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
れど、じつは王さまのお姫さまにあいにいくのだということでした。たくさんのおともの
人数もきまっていました。でも、人魚のひいさまは、つむりをふって、にっこりしていま....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
閑になし得ない道理は解めるが、焚残りの軸を何にしよう…… 蓋し、この年配ごろの
人数には漏れない、判官贔屓が、その古跡を、取散らすまい、犯すまいとしたのであった....