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「人格化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人格化の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
oras)もその著書は公衆の前で焼かれ、その身は国土から追われた。神々は自然力を人格化したものだと主張したプロディコス(Prodikos)は処刑された。――自由....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
を竭し、人知れぬ精魂を空費して来たか。国粋中の国粋たる能楽の神髄を体得してこれを人格化し凜々たる余徳を今日に伝えて来たか。その渾然たる高風の如何に凡を超え聖を越....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
い親しみあるいは愛着のような心持ちを感じた。猫というものがきわめてわずかであるが人格化されて私の心に映り始めたようである。 それ以来この猫の母子はいっそう人の....
子猫」より 著者:寺田寅彦
の機微なのに再び驚かされた。そうしていつのまにかこの二匹の猫は私の目の前に立派に人格化されて、私の家族の一部としての存在を認められるようになってしまった。 二....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ある。彼女はあらゆるものの母であるからである。そのために昔のギリシア人はこの地を人格化して神と祭り上げてしまった。しかしそれは譬喩である。地はただの無生の物質の....
神話と地球物理学」より 著者:寺田寅彦
国の住民には到底思いつかれそうもないような、驚くべき氷や雪の現象、あるいはそれを人格化し象徴化したと思われるような描写が織り込まれているのである。 それで、わ....
科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
初頭の詩人画家であったウィリアム・ブレークが、独特な水色や紅の彩色で森厳に描いた人格化された天の神秘的な版画も、宇宙に向ってのロマンティックな一種の絵として面白....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
、一九二八年以来、日本の人民の良心を奪い自由を抑圧して来た治安維持法そのものの、人格化された存在であるとさえいい得る。彼は、警視庁特高部長、警保局長、警視総監、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
りは枚挙にいとまもないが、これらのノウトルダムの grotesques が仮りに人格化した有機物こそは、夜の巴里の忠実な市民なのだ。邪教のMECCAの狂信的な使....
水の女」より 著者:折口信夫
明以前の感情の論理は、後世までも時代・地理錯誤の痕を残した。 湯河板挙の精霊の人格化らしい人名に、天湯河板挙があって、鵠を逐いながら、御禊ぎの水門を多く発見し....
哲学入門」より 著者:三木清
しても、性格的にはそれとは別のものである。人間的衝動はデモーニッシュであり、また人格化されている。人間が超越的であるのは単に理性においてでなく、却ってその全存在....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
をめぐって争奪戦をやらかす。平安朝はテンヤワンヤさ。この時代に於ける儀式や虚器の人格化というものはまるで実生活をもつ生き物めいた妖怪であった。私は戦争中バクダン....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
や畸人伝よりはヨリ以上の興味に富んで、過渡期の畸形的文化の特徴が椿岳に由て極端に人格化された如き感がある。言換えれば椿岳は実にこの不思議な時代を象徴する不思議な....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
も、ねばり強く、辛抱強くあります。 涙の価値を払って、人生の意義を求める道理を人格化して、仏教で説いたものに、常啼菩薩(常啼菩薩は七日七夜泣き続け、遂に道を得....