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人気者
「人気者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人気者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いたのである。鳳閣寺の宮芝居は坂東小三という女役者の一座で、ここらではなかなかの
人気者であることを半七は知っていた。 小三の名は知っていたが、半七は曾てその芝....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
お友達――女友達も男友達も――みな万歳を云ってくれましたの。あたくしはたいへんな
人気者だったのです。その素晴らしい人気が、あたくしをウンと幸福の雲の峰へ担ぎあげ....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
経っても出てこなかった。 ――そのようなカフェ・ゴールデン・バットの帝王の如き
人気者が、見るもむごたらしい兇行を受けたものだから、私は非常に駭きもしたし、一体....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
。 「君の怠慢にますます感謝するよ。いよいよ儂たちは新聞の社会面でレコード破りの
人気者となったよ。第一千鳥の神隠しはどうなったんだ。玉川ゴルフ場から十分ぐらいの....
「海底大陸」より 著者:海野十三
この探検の一員として、いっしょにいくことをゆるされた。それで、少年はいま船上の大
人気者となって、はりきっている。 大西洋のゆうゆうたるうねりは、いまルゾン号を....
「地球盗難」より 著者:海野十三
士は、大学時代に厄介をかけた恩師に何年ぶりかで出会った。 「オイ、君は素晴らしい
人気者になったじゃないか」 「えッ。先生、それはなんのことです」 「いやウラゴー....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
ちに、かれ安東仁雄は、烏啼のため心臓を盗まれ而もなお生きている男として一躍社会の
人気者となり、そして彼はかねての放言どおり月尾寒三を見事に押切って今福嬢の愛を得....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
人声を合わせて承知の返事をした。 怪しき爆音 丁坊はすっかり隊員のなかの
人気者となった。隊長のお声がかりで、新しい防寒服はすぐ出来たし、その上、毛皮がそ....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
重大犯人を護送していくようなものものしさがあった。 ピート一等兵は、この部隊の
人気者だった。彼は、一番年少の十九歳であったし、そのうえ、彼はなかなか我慢づよく....
「電気鳩」より 著者:海野十三
軍艦から大陸へ わが海軍の駆逐艦にすくいあげられたきょうだいは、たちまち艦内の
人気者になりました。 艦長吉田中佐は、きょうだいの冒険談をきいて、そのいさまし....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
訊いた顔を忘れないと方々で話したそうだ。だが、それも、五六年前だった。画業に於て
人気者の逸作と、度々銀座を歩いて居るとき、逸作が知らない人達に挨拶をされても鷹揚....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
の好い立派な女振りであった。彼女も以前は竹本雛吉といって、やはり富子と同じ商売の
人気者であった。富子も雛吉も十七八の頃からもう真打株になっていて、かれらが華やか....
「マレー俳優の死」より 著者:岡本綺堂
いたんですが、案外に景気がいいようです。」と、早瀬君は言った。「なにしろ、一座の
人気者がひとり減ったもんですからね。」 「死んだのですか。」 「まあ、そうでしょ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
命令 又三郎と紅車 二銭団洲――又三郎の歌舞伎座出勤――団菊の立腹――浅草公園の
人気者――芝居道の因習 四代目芝翫 江戸時代の人気――団菊左を圧倒――新時代に適....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
することが必要ではないかと思います。 私は嘗て、墺国の首都ウィーンで、体育家の
人気者ホーエンスタインという人に面会しまして、親しく氏の自然運動科学の実地を見せ....