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「人海〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人海の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年と海」より 著者:加能作次郎
そうに岩の上に照りかえしているばかりでした。大分離れた向うの方の入江に子供が五六人海水浴をしていましたが、為吉が、ここに来ていることに気がつきませんでした。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》で測量をはじめました。 一方、引揚作業の方面では、十分に焚火で身をあぶった海人海女が介添船に乗る。 駒井甚三郎は、別に一隻の小舟に、従者一人と例のマドロス....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
て、ぐるぐる巻にしてしまった。 僕も陳君も、観念して、もう抵抗はしなかった。白人海賊たちの手で、海ン中へ叩き込まれる代りに、こんどは、中国や安南の水夫たちのた....
図書館法楽屋話」より 著者:中井正一
午前中に文部省の局長、午後に私達、続いて御婦人の文部省課長と手を換え品を換えて“人海戦術”を取ったのであった。そして外では二十五年一月十五日を図書館デーとして署....
手長と足長」より 著者:喜田貞吉
、其の人常に長臂人を負ひて、海に入つて魚を捕ふ。長臂国は※僥国の東にあり、其の国人海東にありて、人手を垂るれば地に至る」とある。全く空想の国には相違ないが、我が....
明るき世界へ」より 著者:小川未明
。あの老人を、だれがいったい物知りなどといったのだ。そして、あの老人のおかげで幾人海の中へ身を投げて死んだかしれない。」 みんなは、老人を海岸へひきずってきま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
る大木や大石も、地鳴りとともに降って、崖の肌から敵影をなだれに捲いて拭き去った。人海戦術などという意図でなくも、寄せ手はしぜん大軍の量にものをいわせている。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
場の、小さい堡塁なのである。 それは何十ヵ所とある。 敵軍が三面の崖を、その人海戦術で埋めつくして来るばあい、勝負ノ壇には、七、八人が一ト組となって初めに防....
私本太平記」より 著者:吉川英治
底辺にはあったのだろう。 とまれ、尊氏は敵に数倍する兵を計算に入れて、ひとつの人海戦術に出た。 それは上手な戦法では決してない。坐しての政略には富むが、馬上....
私本太平記」より 著者:吉川英治
党や二党の少数の裏切りではないことである。 ために秋月|寂心種道は、この逆巻く人海から逃げおくれ、ついに、あえない戦死をとげた。 また、浜の手方面の阿蘇ノ大....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
らん。 と云っておるのである。これは聖人が大嫌いの念仏者を謗った言ではあるが、山人海人等が通例東西をも知らず、一善をも修せざる者たることは聖人自らこれを認めてお....