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人物
「人物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
悪さを感じ、何度も事務員に礼を言った。事務員は真鍮《しんちゅう》の眼鏡をかけた好
人物らしい老人だった。
「いえ、何、お礼には及びません。」
彼等は竈に封印した....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
読者に対しては、昔からそれ相当な好意を持っている。しかしその好意のために、相手の
人物に対する評価が、変化するなどということは少しもない。これは聡明《そうめい》な....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
《ほお》のこけた、年にも似合わず眼に働きのある、品の好《い》い半白《はんぱく》の
人物だった。それが紋附でこそなかったが、見苦しからぬ羽織袴で、しかも膝のあたりに....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
二三箇月の時間が必要だったのです。が、話の順序として、その前に一通り、彼の細君の
人物を御話しして置く必要がありましょう。
「私が始めて三浦の細君に会ったのは、京....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
人であったが、平生《へいぜい》の行状から推して見ても、恨《うらみ》を受けるような
人物では決してなかった。が、翌日瀬沼兵衛の逐天《ちくてん》した事が知れると共に、....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
宮は、お蓮《れん》が牧野に囲《かこ》われるのについても、いろいろ世話をしてくれた
人物だった。
「妙なもんじゃないか? こうやって丸髷《まるまげ》に結《ゆ》ってい....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
。しかし旭窓《きょくそう》だの夢窓《むそう》だのと云うのは全然|架空《かくう》の
人物らしかった。そう云えば確《たし》か講釈師に南窓《なんそう》と云うのがあったな....
「少年」より 著者:芥川竜之介
》されながら、じっとその何かへ目を注いだ。何か、――まだそこに映ったものは風景か
人物かも判然しない。ただわずかに見分けられるのははかない石鹸玉《しゃぼんだま》に....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
せいか、禿《は》げ上《あが》った額のあたりや、肉のたるんだ口のまわりには、一層好
人物じみた気色《けしき》があった。少将は椅子《いす》の背《せ》に靠《もた》れたま....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
芸術家である。国木田独歩もそれを思えば、必しも不幸な芸術家ではない。
好
人物
女は常に好
人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好
人物を常に友だ....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
《あおじろ》い顔や華奢《きゃしゃ》な手の恰好なぞに、貴族らしい品格が見えるような
人物なのです。翁はこの主人とひととおり、初対面の挨拶《あいさつ》をすませると、早....
「運」より 著者:芥川竜之介
もみえぼし》をかけたのが、この頃評判の高い鳥羽僧正《とばそうじょう》の絵巻の中の
人物を見るようである。
「私も一つ、日参《にっさん》でもして見ようか。こう、うだ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
事と思う。が、それを伝えるのみが、決して自分の目的ではない。自分は、この伝説的な
人物に関して、嘗《かつ》て自分が懐《いだ》いていた二つの疑問を挙げ、その疑問が先....
「小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
気の弱い、思いやりに富んだ、時には毛嫌いも強そうな、我々と存外縁の近い感情家肌の
人物である。 だから僕に云わせると、氏の
人物と氏の画とは、天岡の翁の考えるよう....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
たころ、というのは三十年ほど前のことだが、イカバッド・クレーンという名の見あげた
人物が、付近の子供たちに勉強を教えるために、スリーピー・ホローに仮り住まいをして....