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「人生行路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

人生行路の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
|若々とした雑木山の緑に囲まれた田圃で、遙北手に甲州街道が見えるが、豆人寸馬遠く人生行路の図を見る様で、却てあたりの静けさを添える。主人と妻と女児と、田の畔の鬼....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
た行脚の人であったことも意味の深い事実である。芭蕉の行脚の掟はそっくりそのままに人生行路の掟である。僧|心敬が「ただ数奇と道心と閑人との三のみ大切の好士なるべく....
蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
つ先に来るものを見ようとしないことを示す一例に過ぎないであろう。これと似たことが人生行路にもありはしないかと思う。 それはとにかく、先を争うて押し合う心理も昇....
藤村の文学にうつる自然」より 著者:宮本百合子
れているのが私達の注目をひく。「うぐひす」には、これまでの詩の華麗流麗な綾に代る人生行路難の暗喩がロマンティックな用語につつまれつつ、はっきり主体をあらわしてい....
若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
の若い男女のおかれている時代的な境遇というものを洞察して、その脈管にふれて多難な人生行路の上に力づけ、豊富にされた経験と分析とで、若い時代の生活建設に助力しよう....
重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
から考えてみると自分には色々な意味で有益であり貴重なものであったように思われる。人生行路に横たわる幾多の陥穽に対する警戒の芽生えを植付けてくれたような気がする。....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
、力も抜け、声もしわがれた梅干|老爺であるが,これでも一度は若い時もあッたので、人生行路の蹈始め若盛りの時分にはいろいろ面白いこともあッたので,その中で初めて慕....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
変深くてかつ潤うているのに出会うものである。そして経験によるとこの種の人々はその人生行路において切実な「別離」というものを味わった人々であることが多い。深い傷ま....
貞操問答」より 著者:菊池寛
新子さんも、その方面のお手伝いでもして、いらっしゃるの?」と、さりげなく訊ねた。人生行路、決して左右を見ない、左右どころか、自分がこう思ったら、道のない所までも....
小説 円朝」より 著者:正岡容
ういう反対の考え方をするようになってきた。 しかもこの考え方は、意外なところで人生行路の敵の虚を突いたようなものだった。 たちまち答案が、そこへでてきた。 ....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
永久に帰京のふん切りがつかないじまいでいただろう。今に私が先代桂三木助氏を、わが人生行路の恩人のひとりとするゆえんである。 この前後、師父圓馬と難波駅近くで口....
ラスキンの言葉」より 著者:小川未明
べきであると。 まことに、詩人たり、思想家たる人の言葉にふさわしい。 誰か、人生行路の輩でなかろうか。まさにその墓は、一寸の木標にて足れりとする。殺風景な俗....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て、事実何らかの意味で、向上発展の状態に移すのであります。ひそかにこの向上発展を人生行路の勇ましき実行者に褒美として与えるのであります。これも体験的のもので、ど....