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人間失格
「人間失格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人間失格の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。働かないものには、権利がない。
人間失格、あたりまえのことである。 そう思って、しかめつらをして机のまえに坐る....
「俗天使」より 著者:太宰治
もすこし落ちつけるようになったら、たんねんに、ゆっくり書いてみるつもりである。「
人間失格」という題にするつもりである。 あと、もう書きたくなくなった。けれども....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
。すべて、いまは不吉な敵国の言葉になったが、パラダイス・ロストをもじって、まあ「
人間失格」とでもいうような気持でそんな題をつけたのであって、その日記形式の小説の....
「太宰治との一日」より 著者:豊島与志雄
とを聞いた。半分ばかり出来上ったらしい。――彼はその頃、「展望」に連載する小説「
人間失格」にとりかかっていた。筑摩書房の古田氏の世話で、熱海に行って前半を書き、....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
台の上で死んだ。死ぬ時も、ちょッと、役者だった。太宰は、十三の数をひねくったり、
人間失格、グッドバイと時間をかけて筋をたて、筋書き通りにやりながら、結局、舞台の....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
が戦地で苦労してるとき、たった一人、戦争もできなかったあなたは、そのことだけでも
人間失格よ。口はばったいこと、言えない義理よ」 記代子の言葉にこもっているのは....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
をしたと称するも、人としては一人前の人ならぬ人が多い。学者などのうちにはほとんど
人間失格者のごとき人がある。自分の専門の範囲については大家であるが、人間としては....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
まあ、そんなわけだろう。だが、将軍家が代替りもせずに、もうすこし、犬公方綱吉の、
人間失格時代と、おめでたい自滅世相の代がつづけば、おめえたちにも、一役買わせて、....