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人間的
「人間的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人間的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
い老人の言葉は未《いま》だに僕の耳に残っていた。それは女の泣き声よりも一層僕には
人間的だった。僕は吊《つ》り革につかまったまま、夕明りの中に電燈をともした麹町《....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
日本人の言葉
我にスウィツルを与えよ。然《しか》らずんば言論の自由を与えよ。
人間的な、余りに
人間的な
人間的な、余りに
人間的なものは大抵は確かに動物的で....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
私は悪魔のように恥知らずではないが、又天使のように清浄でもない。私は人間のように
人間的だ。私の今のこの瞬間の誇りは、全力を挙げて何の躊躇もなく
人間的であるという....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
―に関する疑問に逢着する。こういう場合には、たいてい、世界の起源について何かしら
人間的な形を備えた考え方をしているのが通例である。すなわち、世界は何かの
人間的な....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
離れるとき、かえってさばさばした気がした。マネキン人形さんにはお訣れするのだ。非
人間的な、あの美魔にはもうおさらばだ。さらば! と思ったのは、移転や新入学の物....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
のポーズをつくり、文学だの美術だのを談って居る氏よりも、どれほど無邪気で懐しく、
人間的な憂愁や寂寞のニュアンスを氏から分泌しているかも知れないのだ。私が氏の為め....
「地球要塞」より 著者:海野十三
危いではないか!) と、後世、或いはいう人があろう。しかし私は、X大使のこの超
人間的な力を、単に魔術だとは、解していないのであった。それは、或る非常にすぐれた....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
れた。それにもかかわらず、その容貌には独特の落ち着きがあって、この青年に対しても
人間的ではなく、単に思索的興味を感じているように見られた。 「あれが、ドクトル・....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
うれば、神は完全であり、純潔であり、愛であり、神聖でありそこに残忍、暴虐、その他
人間的悪徳の片鱗をも認むることはできない。神は罪悪がそれ自身の中に刑罰を含むこと....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
脱した精神そのもののように見えるのだった) 「妙に人間離れをしているかと思えば、
人間的欲望もずいぶん烈しいし、……」 「善人かと思えば、悪人でもあるしさ」 「い....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
外今の批評家に欠乏している強味なのだ。 最後に創作家としての江口は、大体として
人間的興味を中心とした、心理よりも寧ろ事件を描く傾向があるようだ。「馬丁」や「赤....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
う。だがイベットが時々虚脱して単なる「物」になる不思議、あれは魅力としても殆ど超
人間的なものだ。それとあの子供のように見せつけ度がる技巧癖、あれらは二人を恋にす....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
さまざまな艱難辛苦の時を経てまいりました。ある時は芸術的な行き詰まりに、ある時は
人間的な悩みに、これほど苦しむなら生きているより死んだ方が、楽に違いないと本気で....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
、田所輝明など第一次共産党事件関係者などもいて警戒は厳重、看守の態度もきわめて非
人間的であった。 私はトコトンまで追い詰められて、かえって反抗気分が高まったよ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
とまず出来上り、一般が物質文化を謳歌する様子が見えて来ると、諭吉先生は、今度は超
人間的な力の存在を、その著書で力説し始められました。「世の中には人間以上の力の存....