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人食い
「人食い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人食いの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に空を飛び王宮に詣《いた》り、王迎えて自ら抱いて金牀上に坐せしめ食を供うるを、仙
人食い終って偈《げ》を説き、呪願して飛び去った。しかるに王事故あって他行するに臨....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る大蔵《おおくら》流『犬山伏』の狂言に、茶屋の亭主が、山伏と出家の争論を仲裁して
人食い犬を祈らせ、犬が懐《なつ》いた方を勝ちと定めようというと、出家は愚僧劣るに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ですよ、それはたとえですけれども、迷って畜生谷へ落ちても、そこの人たちは決して、
人食い人種ではありますまい。かえって人情には極めて親切な人たちばかりだと聞きまし....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
毒を見出し、そっくりそのままの刀を見出す、彼等の牙は生白く光って、これこそ本当に
人食いの道具だ。 どう考えても乃公は悪人ではないが、古久先生の古帳面に蹶躓いて....
「切捨御免」より 著者:坂口安吾
て、人権を論じ、当局をせめるジャーナリズムの正義感、これ又、滑稽そのものである。
人食い事件を創作したのも、新聞ではないか。水戸の容疑者を騒ぎたてたのも、新聞では....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の生活費を補助する約束さえしたのである。 弟深志のことも、始終気がかりで、男一
人食いはぐれはないとしても、一歩一歩、生活の乱れから自暴自棄に陥ることがあつては....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
怪物! 悪者! 僕を食べたいんだろう、ずたずたに引き裂きたいんだろう――きさまは
人食い鬼だ――放せったら、放さないとお父さんに言いつけるよ。』 「『坊や、もう二....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
空には満月、地には怪獣、女神のような恋人が白衣を纒って立っている……所は蕃地で
人食い人種のダイヤル族の部落である…… ……私はグラグラと目が眩んだ。発狂する....
「熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
一 先日、長野県下水内郡水内村森宮の原の雪野原で行なわれたラジオ映画社の「
人食い熊」の野外撮影を見物に行ったとき、飯山線の森宮の原駅の旅館で、この地方きっ....
「妖怪学」より 著者:井上円了
に立ちたる駒ぞはなるる」この歌を三度よむべし。歩むこと奇妙なり。 (一九)
人食い犬あるいは吠えかかる犬を退くる法 その犬に向かい、「我は虎いかになくとも....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
てしまった(こういう刀をアイヌはイペタム 〔ipe'-tam〕 と言い、原義は「
人食い・刀」の意である。それで「食い殺した」などと言い方をしたのである)。このマ....
「田螺」より 著者:北大路魯山人
として行われる。いかの木の芽和えなどに比して一段としゃれた美食である。この方が玄
人食いだと言えるであろう。これをまた料理屋風に美化したのが串ざしの田楽だ。小さな....