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人騒がせ
「人騒がせ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人騒がせの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
授けたのか、それは利助も知らないらしかった。かれは生来のいたずらから、面白半分の
人騒がせになんの考えもなく引き受けて、小さい身体を材木のかげに潜ませ、不意にその....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
化けるらしい。今に忠信《ただのぶ》や葛《くず》の葉《は》にも化けるだろう。どうも
人騒がせでいけねえ。それも辺鄙《へんぴ》な田舎なら、狐が化けようが狸が腹鼓《はら....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
およ》そ顕著な傾向を示すものが四種類あった。その一は“この事件は殊更《ことさら》
人騒がせをして大儲を企んだインチキ事件である”としてかかる陰謀者がヘルナー山頂へ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の垣根に攀《よ》じ登っているところを見付けた者があった。 「権の野郎に相違ない」
人騒がせの悪戯者は権太郎に決められてしまった。権太郎は今年十四で、町内でも評判の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ともかくも、それからそれへと二十日ばかりの間に十一人も髷を切られた。こういう事は
人騒がせで甚だ宜しくない。第一に世間の手前もある。猿だの、狐だの、豹だのと、いろ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
その役を買って出た奴があるに相違ねえ。洒落にしろ、悪戯《いたずら》にしろ、飛んだ
人騒がせをしやあがるな」 「だが、その太鼓持か落語家は、相当に度胸がなけりゃあ出....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、自然に一種の天気予報をおぼえたのだということですが、それはほんとうか、それとも
人騒がせのまぐれあたりか、確かなことは判りません。しかし万吉が牢内できょうは雷が....
「蠅男」より 著者:海野十三
のでございます」 「ウム、お松か。――なんでお前は金魚鉢を二階から落としたんや。
人騒がせな奴じゃ」 「金魚鉢をわざと落としたわけやおまへん。走って居る拍子に、つ....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
「若いといっても、もう二十二だ。子供じゃあない。つまらないことを言って、夜なかに
人騒がせをしちゃあ困るよ。」 父も母もそれぎり寝てしまったようですが、わたくし....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
痛を俄かに感じたことであった。 一体、博士はどこへ行ってしまったのであろうか。
人騒がせな博士の失踪は、精神|錯乱の結果でもなく、況んや海を越えて和平勧告に行っ....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
1 なにを感づいたものか、世界の宝といわれる、例の科学発明王|金博士が、このほど上海の新聞に、とんでもない
人騒がせの広告を出したものである。 その広告文をここへ抄録してみよう。 ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
それには血のあとが残っているだけに、彼女も神経を痛めたのかも知れない。そうして、
人騒がせをしたあとで、戸棚にしまい込んであったことを思い出したので、今更それを取....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
まぎれ込んで来たものであろうとは、誰にも想像されるところである。殊に飛んでもない
人騒がせをしたことを、非常に恐縮しているらしい彼のおとなしい態度が諸人の感情をや....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
した。それでもほっとしたような顔をして、笑いながら話しました。 「およっちゃんは
人騒がせに何を言ったんだろう。ふうちゃんは京橋のお店にちゃんと勤めているんだよ。....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
たか、但しは昔物語の講釈でも聴きに行ったか、いずれにしても沙汰なしに出てゆくのは
人騒がせであるというような蔭口もきこえたが、ともかくもかれが無事で帰って来ること....