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人麻呂
「人麻呂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
人麻呂の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
は多少の困難を伴っている。が、そんな困難に辟易《へきえき》するようでは、上は柿本
人麻呂《かきのもとひとまろ》から下《しも》は武者小路実篤《むしゃのこうじさねあつ....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
に、我々のために征服されました。私が昔知っていた土人に、柿《かき》の本《もと》の
人麻呂《ひとまろ》と云う詩人があります。その男の作った七夕《たなばた》の歌は、今....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
ということにしてしまいました。三輪山の麓《ふもと》をすこし歩きまわってから、柿本
人麻呂の若いころ住んでいたといわれる穴師《あなし》の村を見に纏向山《まきむくやま....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ぎて夏草の野島の埼に船ちかづきぬ 〔巻三・二五〇〕 柿本人麿 これは、柿本朝臣
人麻呂|※旅八首は、純粋の意味の連作でなく、西へ行く趣の歌もあり、東へ帰る趣の歌....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はし、その下の岬に松むらが小さくくっきり並んで見えるのは面白い眺めでしたのにね)
人麻呂はこういうスケールが得意。 青葉風肌爽やかに吹く日なりわれは若葦笛ならま....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
たのも、みなこの近辺をさしているのである。そして国史の不破の関はここではないが、
人麻呂が歌によむ不破山は実はこのあたりにあって、恐らく喪山近辺の山の一ツか総称か....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
繁くなりぬる ももしきの大宮処 見ればかなしも。 文麻呂 (厳かに)柿本ノ朝臣
人麻呂。過歌。………… 間―― 綾麻呂 む。……… 文麻呂 お父さん。そりゃ、僕....
「曙覧の歌」より 著者:正岡子規
陰《いわかげ》に神世のにほひ吐く草花《くさのはな》 歌会の様よめる中に(録五)
人麻呂の御像《みかた》のまへに机すゑ灯《ともしび》かかげ御酒《みき》そなへおく ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
《みくまぬのうらのはまゆふももへなすこころはもへとただにあはぬかも》」という柿本
人麻呂の歌がある。この歌中の浜木綿《はまゆふ》はすなわちハマオモトである。この歌....