仇する[語句情報] » 仇する

「仇する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仇するの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
きり私たちと考えが反対だわ。何だか河野の家を滅ぼそうというような様子だもの、家に仇する敵だわ。どうして、そんな人を、私厭でないんだか、自分で自分の気が知れなくッ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
掠奪に生き奪えるものを貪り食らいぬ。 かくて客人の命を奪う宿の主も 舅姑の生命に仇する婿も現われ、 夫に慄く妻、妻に慄く夫も出できぬ。 兄弟の間にさえ友情は稀に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
り、左手わが髪を撮《つま》み、刀を我が頸に擬し、我は長生王の太子、亡父のために復仇するぞというを聞き、夢中ながら悔いて自ら責めたと語る。御者王に白《もう》す、還....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しスウェーデンで牧女どもの言い伝えに、昔畜生皆言語した時、狼が「吾輩を狼と呼ぶな仇するぞ、汝の宝と呼べば仇せじ」と説いたとかで、今にその実名を呼ばず、黙った者、....
ロボットとベッドの重量」より 著者:直木三十五
ができる。」 「霊魂?」 「ロボットを愛さなくなれば、彼奴《あいつ》は、御前に復仇する。」 「あのロボットが――」 「ああ。」 「どんな復讐?」 「殺す。」 ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
た。 身体はいくら大きくても、未だ十四歳。死んだ洞斎老人の遺言通り、徳川の家に仇するには、余りに準備が足りなかった。 異国へ渡って切支丹を学び、その魔法で徳....
増長天王」より 著者:吉川英治
減をもって悪作なものと変質させようとするのである。それも通常一般な窯焚きが窯主に仇するような拙い手法でなく、後に誰が見ても、その製作が久米一の手落ちなためで、火....