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「介す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

介すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
説教の材料にもなったらしい。自分は、今この覚え書の内容を大体に亘《わた》って、紹介すると共に、二三、原文を引用して、上記の疑問の氷解した喜びを、読者とひとしく味....
生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ていた。「なんという無類な完全な若者だろう。」私は心の中でこう感嘆した。恋人を紹介する男は、深い猜疑の目で恋人の心を見守らずにはいられまい。君の与えるすばらしい....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
な、ここでの問題に関する神話を、マスペロ(〔Maspe'ro〕)の集録によって紹介することとする。すなわち、当時『虚無』の概念はまだ抽象的なものにはなっていなか....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
、甚だ遺憾である。が、原本はなかなか大部のものであるから、爰には単に要所|丈を紹介するに止める。若しも読者にして、ゆっくり味読さるるならば、其の分量の少なきを憂....
活動写真」より 著者:淡島寒月
、帝国館などで紹介している「ユニバーサル週報」の如く、外国の最近の出来事を撮影紹介するものである。これらこそ最も活動写真を実益の方面に用いたものであって、世界的....
醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
で。これから偉い方々のお仲間入りをさせなくちゃ。だからお百姓さんの裏庭の方々に紹介するからね。でもよく気をつけて私の傍を離れちゃいけないよ。踏まれるから。それに....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に、手紙をやったが、それらのうちには中々名文のがある。翌年七月五日附けの一部を紹介すると、 「私が私の心を知っている位か、否な、それ以上にも、貴女は私の心を御存....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
!」をやったあとだった。とにかく本当に伊田見男爵の令嗣だというあかしを見てから紹介するならした方がよかろうと、M教師と同道でことわったのである。で、Kにも言った....
註文帳」より 著者:泉鏡花
衣の衣兜へまた手を入れて、顔色をかえて悄れてじっと考えた時、お若は鷹揚に些も意に介する処のないような、しかも情の籠った調子で、かえって慰めるように謂った。 お....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
れなら何も、霧でぼかし、丘で隔て、間に松の樹をあしらってまで、骨を折って二人を紹介するがものはなかった。 けれども、もう一度、繰返すが、町近くで、さまで高くな....
迷信解」より 著者:井上円了
して、これを信ずる人の精神作用によるのである。その一例として、余が聞きたる話を紹介するに、「ある寺の住職にて、呪文を唱えて小児の虫歯を治するものあり。ある日その....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
書画会の変形であるが、展覧会がなかった時代には書画会以外に書家や画家が自ら世に紹介する道がなかったから、今日の百画会が無名の小画家の生活手段であると反して、当時....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に若干の遺漏を書足して再び爰に収録するは二葉亭|四迷の如何なる人であるかを世に紹介するためであって、肖像画家としての私の技術を示すためではない。かつ私が二葉亭と....
西航日録」より 著者:井上円了
氏とオックスフォード大学にて知友となり、爾来親しく交際せることなれば、その方へ紹介すべしとて、余のために労をとられ、余はこの村に足をとどむることとなれり。ミス・....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
し、欧州を歴訪したれば、その紀行を本書中に加え、もって欧州最近の実況をも読者に紹介することとなせり。 本書刊行の目的は、わが同胞をして、今後ますます進んで南球....