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仏人
「仏人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女の決闘」より 著者:太宰治
きなく喪服を脱いだのであった。 これは、私の文章ではありません。辰野隆先生訳、
仏人リイル・アダン氏の小話であります。この短い実話を、もう一度繰りかえして読んで....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
ぬほどで其の顔形は既に今見た穴倉の両側の押入れに満ちて居る程ですが、中には英人も
仏人も露人米人、濠洲人に至るまで殆ど全世界の人が有ります、けれど孰れも今は全くの....
「如是我聞」より 著者:太宰治
先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。 これは、
仏人ヴァレリイの呟きらしいが、自分は、この十年間、腹が立っても、抑えに抑えていた....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
フランス語も、またアベセの最初から始めるのだ。 もっとも一カ月ばかりしてから、
仏人教師のジャクレエの心配で、卒業の時には本科卒業として出すという約束で全科目選....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
るは、日本の維新改革に近似して内部における国民的精神の発達と言うべし。すでにして
仏人の国民精神すなわち愛国心はその適度を越えてほとんど非国民精神を呼び起こしたり....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
腹はもうおやめなさいと申したそうでございます。いや、はや、慷慨家の寄り集まりで、
仏人からそう申しても、ぜひ切ると言った調子で、聞き入れません。これには五代氏も止....
「失敗園」より 著者:太宰治
たちが小声で囁き、私はそれを速記する。その声が、事実、聞えるのである。必ずしも、
仏人ルナアル氏の真似でも無いのだ。では。) とうもろこしと、トマト。 「こんな....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
る。 暗示の力は文句の長さに反比例する。俳句の詩形の短いのは当然のことである。
仏人メートル氏が俳句について述べていた中に「俳諧は読者を共同作者とする」という意....
「秘密の庭」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
た。彼は一切の宗教を信仰する白頭の米人なるブレインと、何ものをも信ぜぬ胡麻塩頭の
仏人ヴァランタンと、たった三人取残されて珈琲をのんでいた。主人とブレインとは互に....
「二科会その他」より 著者:寺田寅彦
列させるかがどうしても解らない。 その他にも大分同類がある。同じ人で静物は甲の
仏人、人物は乙の
仏人といったように真似の使い分けをしているのもある。 椎塚氏の....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
本政府は二百四十万|弗を支出し、四年間|継続の工事としてこれを経営し、技師職工は
仏人を雇い、随て器械材料の買入までも
仏人に任せたり。 小栗等の目的は一意軍備の....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
く敗頽《はいたい》的気風に富める漫《そぞろ》に歌麿を思はしむる所あるを知るべし。
仏人 Tei-san が美術史に曰く、「国芳の作画は常に活動の気に満ちその描線の....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
、だいたいフランス料理というものはこんなものである。カタツムリなど珍しがって喜ぶ
仏人、だいたい日本酒の半値であるワインを貴重にして飲み続ける
仏人、これを礼賛して....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
天保十一年河原崎座において「勧進帳」初演の当時、富樫左衛門を勤めたり。 ○十月、
仏人スリエ、九段招魂社にて曲馬を興行す。 ○二月、守田座の座主守田勘弥、猿若町よ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦術の根本的差異は人の想像するようには甚だしく目立たず、その時代の人、なかんずく
仏人は自己が親しく目撃する変化をほとんど意識せず、また諸種の例証に徴して新形式を....