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「仏会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仏会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
里、女もそろそろ色づくが、四月はまた仏にも縁が深い。――花御堂《はなみどう》の灌仏会《かんぶつえ》、お釈迦《しゃか》さまも裸になって、善男善女が浮かれだして、赤....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いご奉行所は非番でしたから、主従三人お昼すぎから増上寺のお花|御堂《みどう》の灌仏会《かんぶつえ》に出かけて、ついでのことにおなかへも供養にと、目黒の名物たけの....
単独行」より 著者:加藤文太郎
有難いと思っている。これより高嶺に登ったときは午後十二時三十分で賽ノ河原へきて石仏会の名簿に名前を書き、時間があったら地図の観音岳へ往復する予定であったが、遅い....
阿宝」より 著者:田中貢太郎
ていつも阿宝の身辺に注意していて、もう一度逢ってみたいと思っていた。四月八日の灌仏会の日がきて、阿宝が水月寺へ参詣するということを聞いて、朝早く往って道中で待っ....
道標」より 著者:宮本百合子
、下のレストランにきっとある。まさか冷蔵庫はつかっているもの」 伸子は、日用英仏会話の頁をくった。そして三色菫《パンジー》の薬屋で氷嚢を買い、それからホテルの....
古狢」より 著者:泉鏡花
い事はない。 魔は――鬼神は――あると見える。 附言。 今年、四月八日、灌仏会に、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、麹町六丁目、擬宝珠屋根に桃の影さす、真....
源氏物語」より 著者:紫式部
かりでなく、この法会に志を現わしたいと願わない世人もない有様であったから、華麗な仏会の式場が現出したわけである。いつの間にこの大部の経巻等を夫人が仕度したかと参....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
珠爾は甘粛省敦煌の雷音寺(千仏洞)の経窟におさめられているが、毎年、五月初めの灌仏会大法要には、一切経を拝むために、青海のツァイダン王や、甘粛新彊の端郡王までが....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
の※い、馬車の騒ぎあえるなど、見る眼あつげならざるはなし。とある家にて百万遍の念仏会を催し、爺嫗打交りて大なる珠数を繰りながら名号唱えたる、特に声さえ沸ゆるかと....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
本で整理してやりたいという考えでありますが、向うもなかなか放っておかない。 日仏会館ではフランスからレビー氏とか、フシエ氏とか、マスベロ氏というような学者が来....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
とえ短歌形式であっても、神歌だったり小歌だったりで、決して和歌ではないのである。仏会の歌もはじめは前に引用した維摩講のときの歌や、薬師寺に伝わっている仏足石歌碑....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
なると、もっぱら神社に属してしまったが、これは古くは寺院に属していて、葬礼または仏会《ぶつえ》の折に、用いられたものと考うべきである。奈良の東大寺や大阪の天王寺....
私本太平記」より 著者:吉川英治
のかいもありましてか、大和の結崎に田楽能の一座を開き、春日、法隆寺、東大寺などの仏会神事の催しごとも預かって、どうやら結崎一流の能舞を打ち創て得ようかと、なお工....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
費もなかなかここまではまわって来ないらしい。 四月八日は雨、そしてちょうど、灌仏会の日でもあった。雨をついて、車で奈良へ走る。 東大寺の大仏殿の前に、花御堂....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
いう。熱田神宮四月八日の花の頭は剪綵花を飾ったらしく、張州府志など迄が、これを灌仏会の一種の式と断定しているが、それらしい証拠もないのみならず、諏訪大明神|画詞....