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仏滅
「仏滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
目立たぬ内にと急がれたのだ。暦を調べると、良い日は皆目なかったので、迷った挙句、
仏滅の十五日を月の中の日で仲が良いとてそれに決められた。婚礼の日、六貫村の文吉は....
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
は大変な嘘吐きで、よくお客に中華民国の暦と米相場の高低表を並べて見せて、この日は
仏滅だからこの株が下った。この時は日柄が三リンボーだったけれども虎の日の友引きだ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ところが大集経というお経には更にその最初の二千五百年の詳細な予言があるのです。
仏滅後(お釈迦様が亡くなってから後)の最初の五百年が解脱の時代で、仏様の教えを守....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
東山西山てふ伽藍あり。この国の先王がいかめしく立てたので霊神警衛し聖賢遊息した。
仏滅より千年のうち毎歳千の凡夫僧ありてこの寺に籠《こも》り、終りて皆羅漢果を証し....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
八十八夜。――妙なことには、馬場はなかなか暦に敏感らしく、きょうは、かのえさる、
仏滅だと言ってしょげかえっているかと思うと、きょうは端午だ、やみまつり、などと私....
「佳日」より 著者:太宰治
死と出征であったのに。 その日、小坂氏と相談して結婚の日取をきめた。暦を調べて
仏滅だの大安だのと騒ぐ必要は無かった。四月二十九日。これ以上の佳日は無い筈である....
「親鸞」より 著者:三木清
る。我々はまずこの歴史観がいかなるものであるかを見よう。 正像末三時の思想は、
仏滅後の歴史を正法、像法、末法の三つの時代に区分する歴史観である。この三時の際限....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
こで門内西南の地に女ありと考えなければならない。 今日は酉年の酉の日だ。日柄は
仏滅|定《さだん》。六曜星が
仏滅でこれは万大《よろず》凶を示しているが、十二直の....
「迷信解」より 著者:井上円了
れに羅※星、計都星を加えたるものを九曜という。つぎに、六曜とは先勝、友引、先負、
仏滅、大安、赤口とて、暦書の上に掲げてあり、その繰り方は正月ならば先勝を朔日とし....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
れない。もっとも釈迦に関してはその入滅の年代さえも確定していないのである。自分は
仏滅百年アショカ出世の伝説を是認しようとする宇井伯寿氏の詳細な考証に敬服するもの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ある。悪魔ほど如来によう似せるものだ。釈迦牟尼如来より第五代目の優婆掬多尊者は、
仏滅後に生れた方で全く仏陀にはお遇い申すことが出来なかった。で、ある時真の仏陀す....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
音も出ないので、また―― 「それとも小幡の門人らは、果し合いをするにも、大安とか
仏滅とか、暦と相談でなければ出来ないのか。昨夜のように、相手が酩酊して帰る途中を....
「放浪」より 著者:織田作之助
目立たぬ内にと急がれたのだ。暦を調べると、良い日は皆目なかったので、迷った揚句、
仏滅の十五日を月の中の日で仲が良いとてそれに決められた。婚礼の日六貫村の文吉は朝....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、これが仏の思召にかなっていると信ずるに至ったのである。そして同時に世界の統一は
仏滅後二千五百年までに完成するものとの推論に達した。そうすると軍事上の判断と甚だ....