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仏舎
「仏舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ったインドの「耶羅陀耶」という坊さんが「日本が負けると大変だ。自分が感得している
仏舎利があるから、それを日本に納めて貰いたい」と行勝師に頼みました。行勝師は一昨....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に取るか、形蛇に似四足あり、足を去ればすなわちこれ蛇形なりと〉、『十誦律』に、〈
仏舎衛国にあり、爾時《そのとき》竜子仏法を信楽す、来りて祇※《ぎおん》に入る、聴....
「白くれない」より 著者:夢野久作
ひけむ、他意も無げにうち黙頭きつ。此処は筑前国、第四十四番の札所にして弘法大師の
仏舎利を納め給ひし霊地なり。奇特の御結縁なれば和尚様の御許しを得む事|必定なるべ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ごまかす》を菜に合せて煮た麁食《そしょく》のみくれたので痩《や》せ弱ったという。
仏舎利弗は怪《け》しからぬ不浄食をしたというを聞きて、舎利弗食べた物を吐き出し、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るいは喜んで注視しあるいは妬《ねた》んで騒ぐを毎度|睹《み》た。『十誦律』一に〈
仏舎衛国にあり、爾時《そのとき》※薩羅《きょうさら》国に一比丘あり、独り林中に住....
「卑怯な毒殺」より 著者:小酒井不木
出した。彼はそれを病人の顔の近くへもって来て振った。壜の中では、二つの白い丸薬が
仏舎利のように、乾いた音をたてて転った。 「さあ、これから、二人で、これを一つず....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
中に埋め立てられ、しかもその下に礎石があって、礎石内には普通見る如く容器に納めた
仏舎利の存在が発見せられ、為に学界に一大衝動を起した事は、今なお世人の耳目に新た....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
らん。で私は自分の舎にあってまず釈迦牟尼如来の掛物を掛け、その前に釈迦牟尼如来の
仏舎利を納めてある舎利塔を置き、大きな銀の燈明台を三つ列べてバタの燈明を上げ、そ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
う。しかし義貞がこれほどな意気であったのはまちがいない。 かくて、民家から堂塔
仏舎は惜しみなく毎日焼かれ、一日に敵味方の死傷数千と数えられる日もめずらしくなか....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
と、幻想はとめどがない。おそらく八百年前後このあたりは、熊野本宮の社殿を中心に、
仏舎堂塔も、平安朝建築の精粋を極め、仮御所や社家僧房から随身の旅館、雑色たちの泊....