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仏語
「仏語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仏語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「え゛りと・え゛りたす」より 著者:辻潤
) 入力者注1:題名に使われている「え゛」は底本では「え」に濁点の一字。題名は、
仏語 ve'rite'、ラテン語 veritas (共に真実の意味)辺りに由来す....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
われた。ドーム前の露店で絵はがきやアルバムを買った。売り子は美しい若い女で軽快な
仏語をさえずっていた。 (大正十年三月、渋柿) 十 ミラノからベルリン....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
務省に奉職せる男)なんか、外交官の妻になるには語学が達者でなくちゃいけないッて、
仏語を勉強するがいいの、ドイツ語がぜひ必要のッて、責めてばかりいるから困るわ」 ....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
発してしまったようなものであったに相違ない。 やはりそのころ近所の年上の青年に
仏語を教わろうとしたことがある。「レクチュール」という読本のいちばん初めの二三行....
「北氷洋の氷の割れる音」より 著者:寺田寅彦
ように短く切りつめた断髪で、青い着物を着ていた。どこか小鳥のような感じのする人で
仏語のほかは話さなかったようである。そのほかの若い生物学者や地質学者やみんなまじ....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
に(今日は)をなさいと、顔と一所に引傾げた。 学士が驚いた――客は京の某大学の
仏語の教授で、榊三吉と云う学者なのだが、無心の小児に向っては、盗賊もあやすと言う....
「小公女」より 著者:菊池寛
いためだったということも解りました。けれども、女史は、生徒達がセエラの話を聞き、
仏語文法書のかげで忍び笑いをしているのを見ると、急にむらむらして来ました。 「静....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
le 全集一冊(鼡色の表紙)〔Molie`re〕 全集三冊(合本して)および原書
仏語辞書を送ってくれ。いずれも本箱の下の棚にあったと思う。 ドイツ文学史、英文....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
いてい宅で仕事をしていた。昼飯の時には子息のためまた自分の稽古のために、なるべく
仏語で話すことを主張した。それから二頭の小馬をつけた無蓋馬車をレーリー男爵夫人が....
「詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
は成程勘違いをしそうな言葉である。これと同じ意味に於て、特殊な外国語を使ったり、
仏語や東洋語を用いたりして、詩語の範囲は拡げられた。象徴派以前からも此風は盛んで....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
は仏間に飾ってあるようなわけであります。 この合田義和医師の家と現時美術学校に
仏語を教授しておられる合田清氏の家とは遠縁に当るそうで、何んでも清氏の令閨が合田....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
で、たくましくて日に焦けて男の様な体格をして居るのに吃驚しました。ジャネットは英
仏語がどちらも下手です。ジャネットの家族は母と兄のウイリーとだけの淋しい三人暮し....
「迷信解」より 著者:井上円了
に対して方位の吉凶を談ずるがごときは、迷信中のはなはだしきものといわねばならぬ。
仏語に「迷うがゆえに三界常あり、悟るがゆえに十方空なり。本来東西なし。いずれの所....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
父なる人にも就きて素読を修めり。藩に学あり、英仏両語を教授す。余またこれに入りて
仏語を修めり。 余は常に学校に行くを楽みとせしが、学問するが面白きにはあらで、....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
シュタットの遺書」と「手紙」と「思想断片」と「文献」とは、ロマン・ロランが選択し
仏語訳して原本の中に収めてあるものの翻訳である。付録と文献・追加とだけは訳者が添....