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「仕る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草迷宮」より 著者:泉鏡花
脱成仏の回向いたそう。何を力に、退散の呪詛を申そう。御姿を見せたまわば偏に礼拝を仕る。世にかくれます神ならば、念仏の外他言はいたさぬ。平に一夜、御住居の筵一枚を....
白金之絵図」より 著者:泉鏡花
、一舞台、われらのためにお世話なさって、別しては老人にその釣狐|仕れの御意じゃ。仕るは狐の化、なれども日頃の鬱懐を開いて、思うままに舞台に立ちます、熊が穴を出ま....
多神教」より 著者:泉鏡花
手綱を曳いて出づ)きゃッ、きゃッ、きゃッ、おきゃッ、きゃア――まさるめでとうのう仕る、踊るが手もと立廻り、肩に小腰をゆすり合わせ、と、ああふらりふらりとする。き....
南地心中」より 著者:泉鏡花
面。芸妓、舞妓は左右に開く。 その時、膝に手を支いて、 「……ま猿めでとうのう仕る、踊るが手許立廻り、肩に小腰をゆすり合せ、静やかに舞うたりけり……」 声を....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
る。決してこれは毒死では御座らぬ。これは医師の立場からして、拙老がどこまでも保証仕るで、御心配には及ばぬ事じゃ」 届書に俊良、食べ合せ物宜しからず、脾胃を害い....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
みに限り御来駕御待ち申上げ候、なお多年皆様方の間に疑問とされし藤原家の秘密も公開仕るべく候 昭和二十二年十月一日 旧侯爵藤原公正 ××新聞社編集局長殿」 ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
そこで、おじさんは考えた。昔話の綱や金時のように、頼光の枕もとに物々しく宿直を仕るのはもう時代おくれである。まず第一にそのおふみという女の素姓を洗って、その女....
人形の話」より 著者:折口信夫
ひ給ひける程に、一人の梵士出で来て、大王のかくて行ひ給ふこと希代のことなり。御伽仕るべしとて仕へ奉る。 (宝物集第五) ありつる人のうつり来んほど御伽せんはいか....
姉川合戦」より 著者:菊池寛
にて合戦すべし、何のこはきことが候ふべき。喜右衛門に於ては必定信長を撃捕るか討死仕るか二つの道を出で候ふまじと思定め候、早早御出陣然るべしと申すにより、久政も此....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
一端は次の如しだ。 一、差物の儀無益にて候。 一、侍は縄しめ襷、足軽は常の縄襷|仕るべく候事。 一、惣人数共に常に申聞候、白布にて鉢捲仕るべく候。 一、朝食、焼....
貞操問答」より 著者:菊池寛
らい、高慢で、しかも自我の強い人ったらありゃしないわ。私が小太郎に仕度という字を仕ると教えたのが、違っていると云って……」 「支度は仕ると書いたら、間違いか……....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
れを当時の記録には、「この年外が浜の狄シャモとなる」とも、「外が浜の狄をシャモに仕る」とも書いてあります。シャモとは今も北海道のアイヌ等が、日本人を呼ぶ名称で、....
赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
ていた。 (神仏の加護) と正成は思った。 (神の界に属しまつる宮方に、お味方仕るこの正成に、神仏の加護あるは必定か、それにいたしても忝けなし) こう思わざ....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
太郎には間違いござらぬよ」 「吹矢のご名手と承わりましたが?」 「さよう、少々|仕る」 「多摩川におけるご功名は児童走卒も存じおりますところ……」 「なんの、あ....
弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
で、その人々がこの身に対し、心尽くしをしたのであろう) 「忝けのうござる、頂戴|仕る」 どこにも人影は見えなかったが、いずれどこかでこっちの進退を、仔細に観察....