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仕上る
「仕上る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕上るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
きに就いて書きしるす。その老大家の手記こそは、この「狂言の神」という一篇の小説に
仕上るしくみになっていたのに、ああ、もはやどうでもよくなった。文章に一種異様の調....
「吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
かかるのじゃ」 「しかし、七百両で仕上りますものを、何も前年通りに……」 「どう
仕上る?」 「それは、ここにあります」そういって、内匠頭は書状を差し出した。 「....
「坑夫の子」より 著者:葉山嘉樹
のは、他の連中と些も違いはなかった。 だが、掘鑿は急がれているのだ。期限までに
仕上ると、会社から組には十万円、組から親方には三万円の賞与が出るのだ。仕上らない....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
件お考えおき下さい。 栗林氏の方は記録をとりはじめ(写し)たそうです。割合早く
仕上るだろうとのことです。おひささんが夕飯をもって来ました。では又。自分がカゼひ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
上げるつもりなのですか?」 「仕上げるつもりだということはわたしには言えません。
仕上るだろうと思うだけです。わたしにはわかりません。」 しかしその質問は彼に仕....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にしかならない由。こういう秘術をつくして、松阪牛独特の美しいカノコシボリの牛肉が
仕上るのだそうだ。どうも本居宣長の故里であり、牛肉まで神話の如くに神秘的だ。 ....