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仕入れる
「仕入れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕入れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
毎月々々《まいげつ/\》送ったことがあるか、やれ家《うち》を越したの、やれ品物を
仕入れるの、店を造作《ぞうさく》するのと云って丁度金を送ったことはありゃアしねえ....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
》しみ、半襟《はんえり》も垢《あか》じみた。正月を当てこんでうんと材料《もと》を
仕入れるのだとて、種吉が仕入れの金を無心に来ると、「私《わて》には金みたいなもん....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。どうしてもひと捫著《もんちゃく》おこるのは知れています。そこへかの大吉が煙草を
仕入れるために、関口屋へ毎日出入りをする。男娼あがりで、男振りも優しく、口前もい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んなに南京玉を買いあつめる奴もあるめえ。商売にする気なら、どこかの問屋から纒めて
仕入れる筈だ。割の高いのを承知で、店々から小買いする筈はねえ。どうも判らねえな」....
「麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
帯地方からいろいろな香水の原料を買いあつめては捌いているのです。阿弗利加の薬種を
仕入れる便利が充分あります。それから星尾は、すこし変態性欲者だという評判です。そ....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
とになる、四、五年も!」――だが、どんな事があろうと、代りの労働者を何時でも沢山
仕入れることの出来る資本家には、そんなことはどうでもいい事であった。冬が来ると、....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
、それも一般家庭に役立つ物は少く、已むを得ず二束三文に売り飛ばすと、あとは商品を
仕入れる余裕がないから、屑屋同様になって店を仕舞うという有様であった。明治時代の....
「一坪館」より 著者:海野十三
かった。 その日の早朝、源一はオート三輪車で風を切って街道をとばしていた。花を
仕入れるため、多摩川の向岸まで行く用があったのである。まだ陽が出たばかりで、田畑....
「沈没男」より 著者:海野十三
、癪にさわったのにも原因する。しかし個人の鬱憤のため、一時にもせよ、原稿のネタを
仕入れるべき地元英国を去ったことは、甚だよくなかったと気がついたので、遂に再び英....
「女客」より 著者:泉鏡花
転寝をするような人じゃないの。鉄は居ませんか。」 「女中さんは買物に、お汁の実を
仕入れるのですって。それから私がお道楽、翌日は田舎料理を達引こうと思って、ついで....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
を買って、それで空腹を満しながら、自転車を押して歩いた。飴は一本五厘で、五十銭で
仕入れると、百本くれる。普通は一本を二つに折って、それを一銭に売るのだから、売り....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
でない。私の手もとには年末に仕入れたものが二十万斤あるのですが、あとの十五万斤を
仕入れる金もないから、有利な契約と分りながらも手がだせないのです。私が年末に仕入....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
点は仕入であります。品質、値段、季節、産地等、その間の事情をくわしく調査した上で
仕入れるのはもちろんでありますが、問屋を相手とする場合とても、御得意に対すると同....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
たか、道化た口調で押し切った。「忠魂義胆がご入用なら、これからせいぜい骨を折って
仕入れることにいたしましょう」
――と、女の声がした。「それにはおよぶまいと存....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ど売ることが出来ない。売れたところで利益を見られんものですから、なるべく安い物を
仕入れる。安い物を仕入れなくては運送費が高く掛るからとてもしてみようがない。
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