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「仕分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

仕分の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
うよ」 そういって二人《ふたり》は笑った。倉地は返事を出すほうに岡のその手紙を仕分《しわ》けた。葉子はそれを見て軽い好奇心がわくのを覚えた。 たくさんの中か....
岩石の間」より 著者:島崎藤村
士がよくよく酒に懲《こ》りて、夏中奥さん任せにしてあった朝顔棚の鉢も片附け、種の仕分をする時分に成ると、高瀬の家の屋根へも、裏の畠へも、最早《もう》激しい霜が来....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
役相勤め、嶮岨の丁場日々折り返し艱難辛勤仕り、冬春の雪道、凍り道等の節は、荷物|仕分に候わでは持ち堪えがたく、病み馬痩せ馬等も多くでき、余儀なく仕替馬つかまつり....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の合印である。尾州藩関係の書類、木曾下四宿に連帯責任のある書付なぞになると、この仕分けがまた容易でなかった。いかに言っても、会所や問屋場は半分引っ越しの騒ぎだ。....
科学論」より 著者:戸坂潤
識論側のもので、どれがもっと抽象的一般的な所謂論理学の側のものかは、そう簡単には仕分け出来ない事情にあるので、実際言葉としては二つの間に何も根本的な区別はなかっ....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
チマチなものではなく、仮にその間に大きな区別があった場合にも、結局幾群かの類別に仕分け出来るのであって、従ってそれに基き又それのためにする処の世界直観=世界観は....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
う決して構いませんよ、私も何うかしてお前の多足に成るようにと思って、年寄骨に機の仕分を為ているのに、其様な弱い音を吐くと肯かんぞ、お祖父さんは再び此処へ来んぞ」....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
主と、夫と、親と、大将と大将の中へ挟まって、義理と人情と、功名と恩愛とを身一つに仕分けなくっちゃならねえ、そのくせこうといってパッとした見せ場もなく、ふまえて行....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
も偲《しの》ばれると言った。それでも芝居の楽《らく》の日に、興行中に贈られた花の仕分けなどして、片づいて空《から》になった部屋に、帰ろうともせず茫然《ぼうぜん》....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
木曽に大きな山火事があり、山崎屋の山が五日五晩燃えつづけてそっくり灰になり問屋の仕分けも出来かねるようになったので、店をしめて長崎へ行って唐木《からき》の貿易で....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
、空也上人が牢舎の囚人二十一人を申し受けて、七乞食、八乞食、六道の者というものを仕分け、掟を長吏に預けて、国々に置いたとある。いわゆる七乞食とは、猿引・編木師・....