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仕業
「仕業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
な噂が伝わりましたのも、一応はもっともかと存じられますくらい、この摩利信乃法師の
仕業には、いろいろ幻妙な事が多かったのでございます。
十二
....
「影」より 著者:芥川竜之介
《な》れた三毛猫の姿さえ見えない。やはり人がいるような気がしたのは、病的な神経の
仕業《しわざ》であった。――と思ったのはしかし言葉通り、ほんの一瞬の間だけである....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
小犬の死骸が一匹、緩《ゆる》い波に絶えず揺《ゆ》すられていた。そのまた小犬は誰の
仕業《しわざ》か、頸《くび》のまわりに花を持った一つづりの草をぶら下げていた。そ....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
かから僕の一生を見守っているように感じている。これは珈琲や煙草に疲れた僕の神経の
仕業であろうか? それとも又何かの機会に実在の世界へも面かげを見せる超自然の力の....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
来たらしい女房が一人、女《め》の童《わらわ》と一しょに殺されていたのは、こいつの
仕業《しわざ》だとか申して居りました。その月毛に乗っていた女も、こいつがあの男を....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
終いうのは誰でも知っていた。広岡の馬を躓《つまず》かしたのは間接ながら笠井の娘の
仕業《しわざ》だった。蹄鉄屋が馬を広岡の所に連れて行ったのは夜の十時頃だったが広....
「星座」より 著者:有島武郎
でもない。あの座敷にいた間じゅう、始終あらぬ方にのみ動揺していた自分の心がさせた
仕業《しわざ》ではなかったか。自分自身を鞭《むちう》たなければならないはずであっ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
、あれの主翁《あるじ》は桐田《きりた》という金満家の隠居だ。この夫婦とも、何者の
仕業《しわざ》だか、いや、それは、実に残酷に害《や》られたというね。亭主は鳩尾《....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
で、新しい糸塚のために、ここの位置を動かして持運ぼうとしたらしい。 が、心ない
仕業をどうする。――お米の羽織に、そうして、墓の姿を隠して好かった。花やかともい....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
神様はそんな註文に応じてくださる筈はございませぬ。『他人を怨むことは何より罪深い
仕業であるから許すことはできぬ。又良人には現世の執着が除れた時に、機会を見て逢わ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
配霊イムペレエタアの告ぐる所によれば、同僧院にモーゼスを連れて行ったのは、霊達の
仕業で、後年霊媒としての素地を作らしむる為めであったとの事である。 二十三歳の....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
がさせば、こういう悪魔どもはすべて雲散霧消し、悪魔がいようと、また、それがどんな
仕業をしようと、彼は愉快な人生をおくったにちがいない。もっとも、それは、幽霊や、....
「一寸怪」より 著者:泉鏡花
、理由のあるというのは、例えば、因縁|談、怨霊などという方で。後のは、天狗、魔の
仕業で、殆ど端睨すべからざるものを云う。これは北国辺に多くて、関東には少ない様に....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
その頃は医術も衛生思想も幼稚であったから、疱瘡や痲疹は人力の及び難ない疫神の
仕業として、神仏に頼むより外に手当の施こしようがないように恐れていた。それ故に医....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
行く光景に出遭う。炭売りから帰る婦たちが大樹の下などに集って、焚火に暖をとる為の
仕業であることがわかる。私も近寄って仲間に加わることがある。燃えしぶっていた焚火....