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仕立て上げる
「仕立て上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕立て上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
してそれに絢爛やら媚色やらを加えねばならなかった。そして、これには原種の蘭鋳より
仕立て上げる以外に、その感じの胴を持った金魚はない。復一のこころに、真佐子の子供....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
だといっている。彼女は巴里へ来たての外国人の男たちを何人となく巴里に馴染むまでに
仕立て上げる。男達はそれまで彼女の厄介になると彼女から離れる。そしてもっと気の利....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
は、廊下で行き合ったりする時、ピカッと光るその時計が、彼を非常に偉いもののように
仕立て上げるのを感じた。そのうち、彼の持物を掠奪してみたい気持になった。時計。そ....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
そこいらを散らかすのを忘れちゃいかんぜ。そこで俺はと……俺はドモ又をドモ又の弟に
仕立て上げる役目にまわるから……おまえの画はたいてい隣の部屋にあるんだろう。これ....
「昆布とろ」より 著者:北大路魯山人
布とろの眼目である。人手の多い家なら、替り合って精々かきまぜ、ねばねばしたものに
仕立て上げるのである。 かくして、でき上がった汁を昆布は除き、炊きたての御飯に....