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仕舞湯
「仕舞湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕舞湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
女の噂が賑《にぎわ》ったり、悪巫山戯《わるふざけ》で女を怒《おこ》らせたりした。
仕舞湯《しまいゆ》をつかった作が、浴衣《ゆかた》を引かけて出て来ると、うそうそ傍....
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
なって、よんどころなく夜の十一時頃に湯に行くことになった。その晩も冬至の柚湯で、
仕舞湯に近い濁った湯風呂の隅には、さんざん煮くたれた柚の白い実が腐った綿のように....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
くなって、よんどころなく夜の十一時頃に湯に行くことになった。その晩も冬至の柚湯で
仕舞湯に近い濁った湯風呂の隅には、さんざん煮くたれた柚の白い実が腐った綿のように....
「足迹」より 著者:徳田秋声
の使いにくいことが、その前から奥へもよく解っていた。店の荷造りをする男と、一緒に
仕舞湯へ入ってべちゃくちゃしながら、肌の綺麗な男の背を流しなどしているところを、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
い込むのが面倒で、一週間も沸かしては入り沸かしては入りした。五日目位からは銭湯の
仕舞湯以上に臭くなり、風呂の底がぬる/\になった。それでも入らぬよりましと笑って....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ある。いつも、こんな時には留守居役の老女中、お早婆さんが、居睡《いねむ》り半分、
仕舞湯《しまいゆ》に浸《つか》っているはずである。 「ウム、太鼓の音がするな、里....