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仕送る
「仕送る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
仕送るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橇」より 著者:黒島伝治
ち……」彼は、受取ったすぐ、その晩――つまり昨夜、旧ツアー大佐の娘に、毎月内地へ
仕送る額と殆ど同じだけやってしまったことを後悔していた。今日戦争に出ると分ってい....
「狂乱」より 著者:近松秋江
私がお前を好いていたって、そっちでも頼まないものを、どこに、自分の身を詰めてまで
仕送る道理がない」 「そやけど、あんたはん、初めの時分は、私にそうおいいやしたや....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
、内の控えの、千束の寮にかくれ住んだ。……小遣万端いずれも本家持の処、小判小粒で
仕送るほどの身上でない。……両親がまだ達者で、爺さん、媼さんがあった、その媼さん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 旅に出ても、若干の収入さえありさえすれば、自分は食わなくとも、それを妻子に
仕送る心がけだけは忘れなかったものだ。幸いにして、この頃中は、あの山かんな女興行....