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「他名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他名の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梓川の上流」より 著者:小島烏水
たように粉になっているもの。白沢はこれに反して、白く光る石英粒の砂岩である、その他名のない沢を合せたら幾十筋あるかも知れぬが、それが絡み合って本流になるのが梓川....
武蔵野」より 著者:国木田独歩
れて品海《ひんかい》に入るもの。渋谷辺を流れて金杉《かなすぎ》に出ずるもの。その他名も知れぬ細流小溝《さいりゅうしょうきょ》に至るまで、もしこれをよそで見るなら....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
を呼出して白洲を開かれました。 奉行「下谷稲荷町|徳平店茂二作、並に妻由、其の他名主、代組合の者残らず出ましたか」 町役「一同差添いましてござります」 奉....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
つけられた大路を行く。左右は一面じめ/\した泥炭地で、反魂香の黄や沢桔梗の紫や其他名を知らぬ草花が霜枯れかゝった草を彩どって居る。煙草の火でも落すと一月も二月も....
芝刈り」より 著者:寺田寅彦
小さな土色のばったや蛾のようなものが群がって飛び出した。こおろぎや蜘蛛や蟻やその他名も知らない昆虫の繁華な都が、虫の目から見たら天を摩するような緑色の尖塔の林の....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の証如《しょうにょ》は過ぐる所の宅必ず異香を留め、臨終に香気あまねく薫じた。その他名僧名人に生前死後身より妙香を出した伝多きは、その人香道の嗜《たしな》み深く、....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
な表情をその一挙手一投足の間に示すものであります。 私の先生の金剛巌さんやその他名人のつけられる面は、どれもこれも血が通っていて、能を拝見しているうちに、 「....
探偵小説壇の諸傾向」より 著者:平林初之輔
でいない。しかし氏の作品では、「大下君の推理」「空家の怪」「ニッケルの文鎮」その他名は忘れたが幽霊のことをかいた怪談めいたもの、乞食《こじき》の出てくる話で、最....