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「他宗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他宗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
島原の乱」より 著者:菊池寛
える。 この二つの手紙の返事は即日城内より齎された。それには「各々御存知の如く他宗の者を無理に切利支丹にして居る事は無い。満城の衆みな身命を天主に捧げる覚悟ま....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
僧二 世間ではそれを真宗の教えは淫逸をもきらわぬからだなどと申しています。 僧一他宗の者どもは当流の繁盛をねたんで非難の口実を捜している時でございます。 僧二 ....
落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
世紀ごろから始まりその後数世紀にわたって、ローマ教会の教権擁護のために、異端その他宗教に関する罪悪を摘発撲滅するために行われた、歴史上有名な裁判。――フランス、....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
、旧記を調査して、偶々第十六世紀の宗教戦時代に、スイスの Valais の村民が他宗派の圧迫を蒙り、子供たちを引き連れ、Aletsch 氷河の遠方まで、Vies....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
津々たるものがあるのである。われわれは予言者に科学者の態度を要求してはならない。他宗を破折する彼の論拠にも、理論的には幾多の抗論を立てることができるであろう。し....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
のであって、あまねく高識な尼僧のみを集め、瑜伽大日経秘密一乗の法廓として、ひろく他宗に教論談義を挑みかけていた。所が最近になって、この異様な神秘教団に不可解な人....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
おいてはプレスビテリアンに似ている。しかしこの宗の信者は他の教会と全く不関焉で、他宗の信者を改宗させるために伝道するというようなこともしない。それゆえ余り盛んに....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
くて御報恩講が勤まりましょうか。お上人さま始め御門徒衆御一同、数ならぬ私どもまで他宗に対してどうして顔が立ちましょうか』 蓮如『名誉、不名誉は言ってはいられぬ。....
清心庵」より 著者:泉鏡花
っておいでだのに、法華経二十八巻を立読に遊ばして、お茶一ツあがらない御修行だと、他宗の人でも、何でも、あの尼様といやア拝むのさ。 それにどうだろう。お互の情を....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
こには耶蘇の新教の大きな会堂もあり、学校もありまた病院もあり仏教の寺院もありその他宗教の小さな祭り所は余程あります。 この内に住んで居るチベット人でプチュンと....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を供養するなり。政教子、一日その会堂に入りてこれを見るに、会場にはその宗の信徒と他宗よりの来観者はその席をわかち、酒とパンの供物は来観者に配与せず、賽銭も来観者....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
験なるものは絶対合理的なものですからなおさらです。「神を試みるべからず」、これは他宗の言葉としても仏教にも立派にあてはまります。なかなか妙味のある言葉です。 ....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
ありますので、いま彼が訴えに来ても、別に不思議には思いませんでした。それにお互に他宗だからどうのこうのというような、狭い考えは全然有っていないのです。しかし、た....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
た。 親鸞とほぼ時を同じゅうして、日蓮聖人が現われた。彼は熱心に法華を説いて、他宗派を攻撃し、時に念仏とは全く反対の道を歩んだ。念仏無間、禅天魔、真言亡国、律....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
は引続き殺生の罪悪を犯したものでした。しかも引続きこの罪悪を犯したはずの彼らが、他宗の信徒の如く、もっとも忌むべき堕胎間引きの罪悪を犯すことが少かったというのは....