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「他山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
聖書の読方」より 著者:内村鑑三
ある、故に単に垂訓として読むべき者ではない、予言として玩味すべき者である。 其他山上の垂訓の全部が確実なる来世存在を背景として述べられたる主イエスの言辞である....
単独行」より 著者:加藤文太郎
十四日は六日ぶりにいいお天気になって立山連峰の眺めは素敵でした。日本アルプスその他山という山はことごとく見えました。八方の小屋は壊れていて別に日電観測所の小屋が....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
こそ「よけいなお世話」で、男子の私よりも婦人の方が、くわしいことですが、しかし「他山の石、もってわが玉を磨くべし」だと思います。 こころの化粧です。顔や肌の化....
美女を盗む鬼神」より 著者:田中貢太郎
が、犬を非常に悪んで、それを見ると一滴の血も滴さないように喫った、午の時を過ぎて他山へ飛び往き、晩になって帰ってきたが、欲しいと思った物は得ないということはなか....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
して、絶て倦む色がなかった。 稽古館教授にして、五十石町に私塾を開いていた工藤他山は、元秀と親善であった。これは他山がいまだ仕途に就かなかった時、元秀がその貧....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
者の文学論、文学観はいくらでもあるが、科学者の文学観は比較的少数なので、いわゆる他山の石の石くずぐらいにはなるかもしれないというのが、自分の自分への申し訳である....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
の軍学や上杉風の戦法などが日本に生まれた。もっともよき敵はもっともよき友である、他山の石は相砥礪して珠になるのだ。千三があるために光一が進み、光一があるために千....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見にして寡聞《かぶん》、お腹の立つような申上げようも致すかもしれませんが、これも他山の石として御聴取を願い得れば、光栄の至りでございます」 ここまで異状なく、....
傍人の言」より 著者:豊島与志雄
は云う。 こうなると、循環論だ。それでも、文学者に対しては傍人たる彼の言、以て他山の石とするに足るものを持っている……或は、より以上のものを持っている、とも思えないでもない。....
性格批判の問題」より 著者:豊島与志雄
の感情の高調時に於ける、三人称的批判と一人称的我執との交錯は、芸術作家にとっては他山の石となり得るものを持っている。芸術家には女性的分子が多いからというのではな....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
こまで案内しよう。けれど随分危険だぞよ。歌を唄う人魚とか、揺れている大岩とかその他山ほど恐ろしいことがある。それを承知なら従いて来い。宝の側まで連れて行ってやろ....
自警録」より 著者:新渡戸稲造
てようと思えば、それもはなはだ容易なわざだと思う。しかるにたびたび言うとおり僕は他山《たざん》の瓦礫《がれき》を捕《とら》え来たって、自国の璞玉《たま》に比して....
数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
引用中の大半を占めて居る。博士のこの論文は有益なものであって、和算史の研究上には他山の石としてはなはだ尊重すべきである。なにぶん伊太利語であるために、これを翻訳....
真の愛国心」より 著者:新渡戸稲造
の善《よ》く、交り易《やす》い人が多く、仕事するにも自《おのずか》ら愉快である。他山の石|以《もっ》て玉を磨《みが》くべしという教《おしえ》が世に伝えられている....
法然行伝」より 著者:中里介山
の方には門徒以下の碩学、ならびに大原の聖達《ひじりたち》が坐しつらねている。その他山門の衆徒をはじめ、見聞の人も少ない数ではなかった。論談往復すること一日一夜で....