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「他書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

他書の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仇討たれ戯作」より 著者:林不忘
な気障なせりふを言って万巻の書を買い集めはしやせんが、自分が著作する刻苦を思えば他書もまたこれを粗略にすることはできやせん。本は大切に扱っておりやすも、見ぬ世の....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
れない。しかし「武鑑」の成立を考えて見れば、この誤謬の多いのは当然で、それはまた他書によって正すことが容易である。さて誤謬は誤謬として、記載の全体を観察すれば、....
化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
れらの記録中でおもしろいと思わるるのは、ある書では笛の音がよく反響しないとあり、他書には鉦鼓鈴のごときものがよく響かないとある事である。笈埃随筆では「この地は神....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
も明教館の書物といってもさほど材料もないが、とかくそれが書いて見たいので及ぶだけ他書をも渉猟して、後醍醐天皇御即位の年より、後亀山後小松両天皇の和睦せられて、南....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
はがき)〕 七月二日。六月二十八日づけのお手紙ありがとう。あれへの御返事やその他書くのですが、きょうは大グロッキーで一寸一筆。三十日の夕刻、岩本のおばさまを北....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
でなく、学生に対しても非常に便宜となるからである。すなわち行李、靴、教科書、その他書籍、雑誌類、絵葉書、パン類いっさいを売るのである。 しかしこれまたきわめて....
余齢初旅」より 著者:上村松園
玉石の大きな盤にこまかな文字を書いたものや、乾隆の墨や朱などが沢山あり、その他書の巻子本もあったが、絵画の点ではあれだけの絵画国でありながら見るべきものの一....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
であったことは確かでありますから、古い寺々を探しましたがどうしても見つからない。他書に見ゆる引文からどんなものであったかということは分ります。文典が残るくらいで....
私本太平記」より 著者:吉川英治
刃してしまったというのである。 これは「太平記」だけにみえる師直|誹謗の一話で他書にはない。どうも罪な作為をしたもので、つまりこれが後世の「忠臣蔵」の中に戯作....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
モノデアラウ) という疑問を出していることである。 この武蔵の画人否定論は、他書にもみえ、その出どころは「本朝画纂」の記事である。ところが、その本朝画纂の記....