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付
「付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
る。――
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「目金を買っておかけなさい。お父さんを見
付《みつけ》るには目金をかけるのに限りますからね。」
「僕の目は病気ではないよ。....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
とかく如何《いかが》わしい風評が絶えた事のない女です。私はその楢山夫人が、黒の紋
付の肩を張って、金縁の眼鏡《めがね》をかけながら、まるで後見《こうけん》と云う形....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
ない内に、行燈《あんどう》の光で身仕度をした。甚太夫は菖蒲革《しょうぶがわ》の裁
付《たっつけ》に黒紬《くろつむぎ》の袷《あわせ》を重ねて、同じ紬の紋
付の羽織の下....
「葬儀記」より 著者:芥川竜之介
ながら、玄関へ来ると、誰《だれ》もいない。客間をのぞいたら、奥さんが誰だか黒の紋
付《もんつき》を着た人と話していた。が、そこと書斎との堺《さかい》には、さっきま....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
之助が蜜柑《みかん》を剥《む》いている。――その姿を一目見るが早いか、女は何の取
付《とっつ》きもなく、和尚の前へ手をついて、震える声を抑えながら、「私《わたし》....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
将軍は今日も上機嫌《じょうきげん》だった。何か副官の一人と話しながら、時々番
付を開いて見ている、――その眼にも始終日光のように、人懐《ひとなつ》こい微笑が浮....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
十四日の昼には、天文に通じている家来の才木茂右衛門《さいきもえもん》と云う男が目
付《めつけ》へ来て、「明十五日は、殿の御身《おんみ》に大変があるかも知れませぬ。....
「初雪」より 著者:秋田滋
たち並んでいる家では、その柵のところに鉄の格子戸がひろい散歩路のほうに開くように
付けてある。その路のはしには、もう静かな波がうち寄せて来て、ざ、ざあッとそれを洗....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
になりに行くぞ目出とう送りてやれよとて、親族よりの餞別見送り、父はそれらに勇みを
付けて笑いを作りて居られたれど、母はおろおろとして、「宜いかエ周吉、気をお
付けな....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の谷間だけに限らず、ときには近所の街道にも及び、特に、そこから遠くないある教会の
付近にはよくあらわれるのだ。じっさい、この近傍のもっとも信頼すべき歴史家たちのな....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
っとこう云った。 「どうだね、お前にゃ見覚えはねえかい」 女房はそわそわと落ち
付かぬ容子をして、亭主と同じように切りに思い出そうとしていたが、出し抜けに、囁く....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
を殺しているのだが、また、快楽のためにも殺す必要があるので、狩猟ということを思い
付いた。子供たちは、虫けらを見つけたり、小鳥や、小さな動物を捕えたりすると、それ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
の赤児が、美しい布に包まれて捨てられているのでした。伊作の話では、伊作の最初に見
付けた時は、赤児はよく眠っていたということでした。 「一体|何処の子供だべいな?....