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付会
「付会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
付会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
て、わが身はどこへか消え失せたのではないかなどと言う者もありました。それからまた
付会して、今度の木馬も時どきにいななくとか、木像の捨松が口をきいたとか、いろいろ....
「俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
型であり、アメリカ映画のあるものは後者の仲間であると言ってもそうはなはだしい牽強
付会ではあるまいと思われる。 八 連句の映画化ということについては、....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
ライ語で説明され、また古代神名や人名などにも、少なくも見かけの上でもっともらしく
付会されるものが存外多いのに驚かされた。滑稽な例をあげれば稗田阿礼の名が「博覧強....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
実からでも説明される。 それで唯一の科学的方法はこれらのあらゆる不確実な伝説や
付会説をひとまず全部無視して、そうして現在の山名そのものを採り、全く機械的に統計....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
り、あるいは見て見ぬふりをして、何かしらもっともらしい不可抗力によったかのように
付会してしまって、そうしてその問題を打ち切りにしてしまうようなことが、つり橋事件....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
ちを誘致するためには、短いほうが有効であるかと思われる。これはあるいは多少|牽強
付会の説と見られるかもしれないがしかしとにかく一応こういう説も立て得られるという....
「言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
がある。 毎回断っているとおり、相似の事実を指摘するだけで、なんらの因果関係を
付会するつもりはないから誤解のないように願いたい。 (昭和八年七月、鉄塔) 「ウ....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
き込まれたものは、何が何やらわからぬながらに、その男女相対するところから道祖神に
付会して岐神といい、あるいはその威霊ありと信ぜられた事から御霊ともいったものであ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
また仏教が行われるようになるであろうと、いわゆる正因正果の道理を用い過ごして牽強
付会の説を考え出したのです。今いう通りカシミールの北部の菩薩国は今は回回教のため....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
り。近世の学術の新理一歩進むごとに、ヤソ教はその旧来の解釈を変じて、学術の原則に
付会せんことをつとむるにあらずや。もし、果たして欧米諸国の駸々として文明に進むゆ....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
めておった。彼らの仲間に伝うる諸種のエタ巻物なるものの中に、この事に関して種々の
付会した説明を加えてあるのが多い。「河原細工由緒記」というものに、 とある。細....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
がみずからお手のものの太鼓を張って、これを日蓮に贈ったのだなどと、エタという事に
付会して、とんだ起原説までが書いてあるのである。なおまた日蓮は穢民の家を捨て、母....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
」ということである。関西地方ではそれを訛ってデコンボウと云い、元祖と仰ぐ百大夫に
付会して、道薫坊などともっともらしい名を按出したのであった。デクとは、詳しくは「....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
て宿神と称し、弓削夙人なる仮托人物をもって夙の者の元祖として、これを自家の祖先に
付会しておった、徳川時代においても、前号所載香畝生君の「夙の者雪冤運動」所引、谷....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
て今日ではまだ/\趣味を愛する心の方が、より深きものを蔵する心であるといって強ち
付会ではない様な気がする。 どう考えてみても、私は西洋の審美より、日本の審美の....