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付録
「付録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
付録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある崖上の感情」より 著者:梶井基次郎
ばならない運命のことを知っているような気がしてならなかった。部屋のなかには新聞の
付録のようなものが襖《ふすま》の破れの上に貼ってあるのなどが見えた。 それは彼....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
』に掲げたるものあり。本篇は実にこれらの不足を補わんがために起草せしものなれば、
付録となして巻末に添えたり。また昨年一月に「自由主義」と題して五、六日間掲載せし....
「貧を記す」より 著者:堺利彦
月曜
付録に文を投ぜんの約あり。期に至りて文を得ず、しかれども約は果たさざるべからず。....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
爺の声がもれて聞こえた。「あ、今日は節分かしらん」と思って、清三は新聞の正月の絵
付録日記を出してみた。それほどかれは世事にうとく暮らした。 毎日四時過ぎになる....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
けてまだ夏服の破れたるまま宇品より今上陸して来つと覚しき者と行き違い、新聞の写真
付録にて見覚えある元老の何か思案顔に車を走らすこなたには、近きに出発すべき人夫が....
「安重根」より 著者:谷譲次
、順番を待つ場所になっている。正面に住いへ通ずるドア。日本郵船のポスタア、新聞の
付録の朝鮮美人の石版画、暦など飾ってある。 禹徳淳――煙草行商人。安重根の同志。....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
ーア 拳闘というものはまだ一度も実見したことがない。ただ、時々映画で予期以外の
付録として見せられることはあるが、今までこの競争に対して特別の興味をよびさまされ....
「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」より 著者:寺田寅彦
十余年前に小泉八雲の小品集「心」を読んだことがある。その中で今日までいちばん深い印象の残っているのはこの書の
付録として巻末に加えられた「三つの民謡」のうちの「小栗判官のバラード」であった。....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
であるところの胃病が起こった。胃病が起こると必ず夢を見る。昨夜見た阿呆らしい夢を
付録としてちょっと紹介しておく。 一台の飛行機が西の空から飛んで来た。私は見て....
「イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
が、他の仕方に於て論理へ反映する点に就いては、他の機会に譲ろう。 最後に一項を
付録する。もし人々が一定の理論の真偽に敏感でありたいならば、之と他の諸理論――卓....
「審判」より 著者:カフカフランツ
。 「まるで犬だ!」と、彼は言ったが、恥辱が生き残ってゆくように思われた。 ≪
付録≫ ある日、Kが出かけようとしていた直前、電話で呼び出され、すぐ裁判所事務....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
英国の新聞は必ず日曜日に休刊し、米国の新聞は日曜に休刊せざるのみならず、必ず大
付録を増刷するなり。 西洋人は、シナ婦人のその足を縮小にし、インド婦人のその鼻....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
献」とは、ロマン・ロランが選択し仏語訳して原本の中に収めてあるものの翻訳である。
付録と文献・追加とだけは訳者が添加した。 ○原書改訂版に増補されている原注のうち....
「特殊部落と通婚問題」より 著者:喜田貞吉
すると、僅かに総数の三十二分の一にしか当っておらぬ、しかもそれが大阪朝日新聞神戸
付録記者の説によると、しばしば悲劇を伴っているというのは遺憾である。元来結婚の事....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
付録 ロマン・ロラン ヴィーンにおけるベートーヴェン記念祭の講演 ....