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代償
「代償〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代償の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幸運の黒子」より 著者:海野十三
――と言った。一回三円として、百五十円の金がいるわけだ。ああ、これがたった一度の
代償なんだ。 たった一度――というのは、すこし説明を要するが、この半平は元来、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦当初から聖戦と唱えられたのがそれであります。如何なる犠牲を払っても、われわれは
代償を求めるのではない、本当に日支の新しい提携の方針を確立すればそれでよろしいと....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
が生命を賭して保管しなければならぬ貴重品だが、高屋市長は或る秘密事件に関係して、
代償の約束のため、秘密を握る某氏に貴重なる鍵を預けたのである。某氏は受取った品物....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
と気がついた。けれども僕はその鍵をどうしても渡す気になれなかった。鍵を渡した
代償に、この病院を出すというが、それは嘘ッ八だということがよく読めた。それでは大....
「赤外線男」より 著者:海野十三
鋭くなったんだ。左右の肺の一つが結核菌に侵されて駄目になると、のこりの一方の肺が
代償として急に強くなり、一つで二つの肺臓の働きをするなどということは、医学上よく....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
いう親分でしたが、僕は祭礼に集ってくる人たちから大人五銭、小人二銭の木戸をとった
代償として、青いカーバイト灯の光の下に、海底と見せた土間の上でのたうちまわり、自....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
はいい気持で寝、代りに勇士たちが死地にとび込み、そのうちの何人かは散華する。貴い
代償だ。一夜の暖睡の貴さよ。眠っていては相済まぬ。いや眠らせて頂いて、起きたら散....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
るつもりですが、それまでのところを、僕に預けておいて頂きたい。そしてかねがねその
代償として博士にお支払いすることになっていた金十万円也を、今ここに置いて参ります....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
のだ。「……たとい電車の中の掏摸といえども、乗客から蟇口を掏りとったときは、その
代償として相手のポケットへチョコレート等をねじこんでおくべきだ。そういう仁義に欠....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
間ではない。たとえ電車の中の掏摸といえども、乗客から蟇口を掏り盗ったときは、その
代償として相手のポケットへ、チョコレートか何かをねじこんでおくべきだ。そういう仁....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
でしまう」 「ところが奇賊烏啼の堅持する憲法としまして“およそ盗む者は、被害者に
代償を支払わざるべからず。掏摸といえども、財布を掏ったらそのポケットにチョコレー....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
ときには、わしに知らせれば、行って指導してやってもいい。しかしそのときは、うんと
代償物を用意して置けよ」 そういって、金博士は、大きな青写真にとった設計図を、....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
、北方と南方との両方向から進撃を開始しよう」 「しかしリット提督。その軍事同盟の
代償については、どうかくれぐれも約束ちがいのないように願いまするぞ」 「いや、そ....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
、悲哀に対して正面から衝突してゆく勇気がないために、その悲哀を紛らすための妥協的
代償を他に求めたがるのに外ならなかった。 杜は夢から夢を見た。ただ暗い床のうえ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
裁主義の金城鉄壁を貫通する見込はない。それ等の人物は将来に於て、苦痛と悲哀の高き
代償を払って、彼等の霊的進歩を妨ぐる先入主と、偏見とから脱却せねばならない。われ....