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代用教員
「代用教員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
代用教員の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死までを語る」より 著者:直木三十五
んでいても仕方無いし、遊んでいられる身分でもないので、薄恕一氏の紹介で、小学校の
代用教員になる事になった。赴任地は、大和国吉野郡白銀村、白銀尋常小学校というので....
「だるまや百貨店」より 著者:宮本百合子
的な花嫁さまじゃと云わせんならんわ。――ねえ」 幾子はもと、どこかの村で裁縫の
代用教員をしていたことがあるという話であった。 寄宿舎の室の内では、襦袢の襟を....
「簡略自伝」より 著者:佐左木俊郎
たころ、偶然にも父の危篤に接して郷家に戻り、父母の生活を助くべく、郷里の小学校に
代用教員として通う。 この頃から、文学への熱望甚しく、再び今村力三郎氏に寄食し....
「書斎」より 著者:辻潤
あるかの如く心得て暮らしている人間なのです。 昔、私が二十歳時分の頃、小学校の
代用教員に雇われて月給十五円也を頂戴している頃のこと、女の先生と机を並べてカアラ....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
首領中島信行・長城の夫人。号湘煙・中島飛行機製作所長中島知久平の母)や、小学校の
代用教員であった影山英子(のち福田英子『妾の半生涯』改造文庫)などがその政談演説....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
問を持っている。同時に、やや年をとった女教師から不安をもってみられている。若くて
代用教員であって、しかも英語の教えられる学生教師は、学校当局がより安い俸給を支払....
「夜の靴」より 著者:横光利一
の樹の幹で廻っている。 十月――日 ここから三里ばかり離れた京田という村で、
代用教員をしている私の長男は、正教員が復員で帰って来たので解雇された。生徒たちは....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
という命令ではなかったけれども、尤もな話であるから、私は働くことにした。小学校の
代用教員になったのである。 私は性来放縦で、人の命令に服すということが性格的に....
「水鳥亭」より 著者:坂口安吾
には困りましたよ。よそへ廻したくても、どこの校長も引きとってくれません。まだしも
代用教員を使う方がマシだと言いましてね」 「そんなことを云って、大事な子供をまか....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
で食物をあさる習性らしい。 私は二十の年に東京近郊の村落で小学校の先生をした。
代用教員である。そこは今では東京都内の賑やかな市街地であるが、当時はまったくの武....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
めて名簿を見た。名簿には、それぞれの欄に、「大河無門、二十七|歳、千葉県、小学校
代用教員、中学卒」と記入してあり、備考欄には、「青年団生活には直接の経験なきも興....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
て思いだすのは、私が三十年も昔に当時まったく武蔵野のままだった世田ヶ谷で小学校の
代用教員をやってたとき、その学校の向いにアワシマ様という昔からお灸で有名なお寺が....
「茶粥の記」より 著者:矢田津世子
しがいた頃の先生方もまだ大抵残っていますよ」 清子は結婚前その飯田川の小学校で
代用教員をしていた。 帰郷後の清子の身の振り方については、実家の両親や親戚など....
「俗臭」より 著者:織田作之助
道を求めた。権右衛門は沖仲士、市治郎は馬力挽き、伝三郎は寿司屋の出前持、千恵造は
代用教員、三亀雄は高利貸の手代、まつ枝、たみ子は女中奉公、いってみればそれ/″\....