代稽古[語句情報] » 代稽古

「代稽古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

代稽古の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
組を願いたいのだ、手前では分らんから此の方を御同道いたすようにと云って、これにお代稽古《だいげいこ》をなさる和田原八十兵衞《わだはらやそべえ》先生をお連れ申しま....
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
れが琴の稽古をしている。師匠は下谷の杉勢というのであるが、遠方の事だから、いつも代稽古の娘が来る。お母様が聞いていらっしゃるに、隣の娘が弾《ひ》いても、代稽古に....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
であったが、仕込みが厳しいだけに芸はよく出来た。容貌も好かった。十六の年から母の代稽古として弟子たちを教えていたが、容貌の好いのが唯一の囮になって、男弟子もだい....
少年時代」より 著者:幸田露伴
たと見えて袴を穿いたままのろのろと歩いていって、其儘上りこんで往ったものだから、代稽古の男に馬鹿々々、馬鹿々々と立続けに目の玉の飛び出るほど叱られた。振返って見....
丹下左膳」より 著者:林不忘
返るものだ。 今のお蓮様《れんさま》がそうである。 故司馬先生の在世中から、代稽古|峰丹波《みねたんば》とぐるになって、この不知火《しらぬい》道場の乗っ取り....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
ヒソヒソ話が始まって、それが彼方此方へと移ってゆく。 それよりして千秋楽までは代稽古するほどの腕前揃い、ツイその撥に咽喉に魅せられて帰るさは酔ったよう。勿論お....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
主人の松崎清左衛門はきわめて温厚の人物であったがちょうど所用で留守のところから、代稽古の石渡三蔵が上段の間に控えていた。 通りかかったのが葉之助で、若党の倉平....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほうき》をとどめて、さむらいの問いに答えました。 「主人は留守か」 「はい」 「代稽古はいないか」 「おりませんでございます」 そこで、旅のさむらいは残り惜し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の表にもある名前の大部分で、鈴木三樹三郎は彼の弟である、中西昇と、内海二郎はその代稽古をしていた、これに服部三郎兵衛、加納直之助、佐野七五三之助、篠原泰之進ら八....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
盛んなものでした。 もう数十人の稽古者が集まって、入りかわり立ちかわり、師範か代稽古か知らないが、大兵《だいひょう》の男を中心にぶっつかっている。他の隅々には....
黒百合」より 著者:泉鏡花
いますから御保養かたがたと、たって勧めてくれたのが、同じ教子の内に頭角を抜いて、代稽古も勤まった力松という、すなわちお雪の兄で、傍ら家計を支えながら学問をしてい....
三つの挿話」より 著者:堀辰雄
屋台をこしらえて、そこに娘たちの生花を並べようというので、さっきから白髯の師匠や代稽古格《だいげいこかく》の弘の母などに見てもらいながら、娘たちは大騒ぎをして花....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ことが書いてある。 筆者は、峰丹波《みねたんば》……。 「その者は、司馬道場の代稽古《だいげいこ》、お蓮さまのお気に入りで、いわば妻恋坂の城代家老でござります....
落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
だ。 町の者では米屋のアンニャが、米屋ながらも真庭念流の使い手で、石川淳八郎の代稽古、若ザムライに稽古をつけてやるという達人だ。もう一人、町火消の飛作というの....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
得るならば八月の『ホトトギス』へ御出し被下度候。 新、旅行。小石川同心町の住人代稽古に参り候。中々上手に御座候。何と申す人にや、大蔵省へ隔日に宿直する人の由。....